西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

土木の日、そしてグリーンツーリズム

2010-11-18 22:55:45 | 日記
今日は11月18日です、11と18を漢字にしますと十一・十八です。
十と一で(十の下に一を置く)土となり、十と八で(十と八を合わせる)木になり、土木となります。
それで、11月18日は土木の日と銘打っていろいろな催し物をしています。
以前(入札制度改革の前)は各会社元気もよかったので、西都原で焼き肉や少年団の子供たちを招待して土木関連に触れてもらおうとイベントを行っていました。
今は各学校に行き、そこで整備等ボランテイアを行っています(かえって地に足がついた活動でよいと思っています)。

今年は都於郡小学校です、土木関連業種、建設業・建築業・造園業・電気工事業・測量などなどがそれぞれ得意の分野で奉仕作業をしました。
バックホーによる通路の整備、剥離したコンクリート(階段等)の補修、木等の伐採、周囲のゴミ拾いなど環境整備です。
午前中一杯行いました、最後に子供たちからうれしいお礼の言葉をいただき、充実した気持ちで土木の日のボランティア活動を終えました。
学校で作業をすることによって、子供たちに土木関連業種のことを理解してもらうことも意味あることです。

昼からは岩切議員と一緒に、グリーンツーリズムを知るために、西都原の「古の風」のオーナー水元さんを訪ねました。
水元さんはグリーンツーリズムの良さそしてなにより可能性を強く信じ行動されている方です。
グリーンツーリズムは平成6年に農水省が提唱したもので全国統一の名称です。
この考え方はおもしろいと、寺原地区の皆さんに熱心に声をかけてやられています。
西都市では商工観光課に係をもうけて積極的に活動しています。
いろいろな話を水元さんから伺いました、その中で特に印象的だったのは、
「農業体験がグリーンツーリズムじゃない」「農村体験がグリーンツーリズム」だと思っているという言葉でした。

ここからは私の考えです。
この言葉はグリーンツーリズムの間口を飛躍的に広げていくものだと思いました。
例えば西都では以前より宿泊施設の貧困さが問題とされました、せっかく県内2位の観光客が来る西都原を有してもそのほとんどは宮崎市(もしくは高鍋等)に宿泊しています。
今からホテルを造ったりなど、ハードの整備は難しいでしょう(採算がとれない)、でも西都という農村に民泊するということなら受け皿はできます。

今までのグリーンツーリズムという言葉からのイメージは農作業をしなければいけないのかと、単純に宿泊としての選択枝に選ばれなかったのではないかと考えています、そこに水元さんの農村体験というオープンな考えです。
グレーンツーリズムは農家に泊まるのでなく、農村(西都)に泊まると考えれば、極端な話町中の家でもいいわけです、農家と町中(商店主)の連携がすすめば、ハード整備というコストをかけず、宿泊可能数の飛躍的な拡大につながるでしょう。
そこには、商店街との連携が生まれ、宿泊客と地域住民とのふれあいがあり、西都らしいおもてなしの宿泊が創生されるのではないでしょうか。

ずっと前、(学生時代だったかな)欧州のバカンスの過ごし方が日本のそれとあまりに違っていたのに驚いたことがあります。
欧州は「何かを見る、何かを買う」という観光でなく、自分の時間をゆっくり過ごせる場所にバカンス地を選んでいるというような文章でした。
日本もそういった成熟した余暇の過ごし方がこれから選ばれると思っています。

寺原地区の祖先の方々が1千4、5百年間大切にしてきた西都原という大地(5世紀の人たちと21世紀の我々が同じ景色を見る事ができるなんて奇跡です)にあがり、悠久の風にふかれて一日をゆっくりと過ごすなんてすてきなことだと心から思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする