西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

capeta

2010-03-30 23:16:58 | 日記
すぐれた物語にはライバルが欠かせません。シャロック・ホームズのモリアーテイ教授、ワイアット・アープとドク・ホリディに対するクラントン一家、007ロシアより愛をこめての中のロバート・ショー演じる殺し屋など、敵役が強ければ強いほど主人公が際立ちます。マンガでもそうです、巨人の星の花形、あしたのジョーの力石、空手バカ一代の陳老師、李青鵬、などいます。                                              CAPETAには源奈臣がいます。父親の手作りのカートで初めてコースに出たcapetaは奈臣と巡り会えます。それからのcapetaの戦いは奈臣を向いています(物語ではなかなか同じレースに出てませんけど、capetaは奈臣を常に意識しています)そのライバルの設定、主人公のライバルへの感情を描くのが曽田氏はとっても巧いのです。単行本の20巻の56ページあたりにこのような会話があります。capetaをライバル視する金田彬との会話です。金田(以下k)「・・(略)・・会う奴会う奴みんな「源奈臣はモノがちがう」とか言いよんねん。そんなに凄いんかいな、源って・・(略)・・」capeta(以下c)「・・いや、すごいよあいつは。ヨーロッパに行ってからもFジアッラで連勝中だし・・オレ、あいつだけには勝てる気がしねーー」k(自分がライバルと思っているcが、奈臣には勝てる気がしねーと言ったので、ちょっとムッとして(toshiro解説))「それって、マシンや体制的にめぐまれてきただけとちゃうの?」c「・・わかってないな・・それはちがうよ金田君、何てゆーかあいつは・・自分自身への信頼のしかたがハンパじゃねーんだよ。オレみたいにF1に行けたらいいな・・じゃなくて、あいつの中では自分はF1に乗るって小学校のころから決まってるから、努力の中身がいつもオレより3歩ぐらい先行ってるんだよな。あそこまで自分を信じているヤツ周囲も安心感がもてるんだよきっと、こいつについていけば、間違いないって!!」k「・・・・・」c「源がめぐまれてるっていうより、周囲が源のために、最高のモノを用意したくなっちゃう・・そういうドライバーなんだよ」                                                              自分自身を信じ、人からどう見られているかなんて、歯牙にもかけない奈臣の姿を見せられます。同じような言葉があります「世の中の人は、何ともいえばいい、わがなす事は我のみぞ知る」坂本龍馬、「人をとがめず、わが誠の足らざるを尋ぬべし」西郷隆盛
そんなシーンに巡り会い幸せを感じている、今日この頃です。
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