西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

アラーキー「チロ」

2010-03-10 15:30:02 | 日記
いつもブログを読んで頂いているKawasoeさんからコメントが届きました。
「こんばんは。いつも読ませてもらっています。この記事(写真の話し②のこと)とは関係ないのですが...
アラーキーの愛猫チロが今月2日に亡くなったとか。悲しんでいらっしゃると思います。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100306/enn1003061331004-n2.htm
 
私の返信
「情報有り難うございます (toshiro) そうか、死んじゃったんだ。僕の大好きな写真集(センチメンタルな旅、冬の旅)のラストシーンがチロが無邪気に雪の中をはね回るシーンでした。陽子さんを亡くしたアラーキーのカメラはチロしか向いていませんでした。それが見ている私に、哀しみをさらに増幅させました。」を書き込みました。荒木経惟さんは私の最も好きな写真家です。昨年おこなった写真展(東京巡礼)もアラーキーそして奥さん陽子さんの事を思ってのスナップ写真で構成した写真展でした。1990年1月27日に陽子さんは子宮肉腫で死去されました、多分40になったかならないかの若さでした。上にも書きましたが私の大好きな写真集「センチメンタルな旅・冬の旅」は二人の新婚の時と陽子さんが亡くなる時のふたつの章でなりたっています。(まだ買えると思います、新潮社です。こんな写真集もあるのかと驚くはずです)陽子さんの具合が悪く、ドクターからはもう助からないと言われたアラーキーの目(カメラ)は揺れるように彷徨っています。受け止めにくい事実を、シャッターを押すことによってかろうじて受け止めているようです。その時の写真は(看板や、見慣れた近所の風景)見る私に、アラーキーの絶望を突きつけさせました。そして陽子さんが亡くなります。・・・その後、写っている写真は「チロ」の日常です、そこにも陽子さんの影を感じてしまいます。                                                                    でも、最後の一枚に、アラーキーは雪の積もったベランダで飛び跳ねているチロの写真を持ってきました。そこには何とかしようと思うアラーキーのわずかな(そして大切な)力を感じました。
コメント
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