アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#526 勤め人時代(3)職員寮

2010年11月02日 | 勤め人時代
市役所から、職に就く案内書類が届きました。
その中に3月の末、10日間くらいの研修があること、その研修は無給であること、独身寮があるので希望者は申し込むことなどが記されていました。
卒業はおぼつかないけど、住む所のあてがないボクは独身寮の申し込みをしました。

2月の下旬だったでしょうか、ボクの卒業が決まりました。
"奇跡の卒業"と遊び仲間が囃し立て、大学の学生課の事務員もこんなに最少最低の成績での卒業は初めてだと感嘆していました。
人に感嘆などされたのは、後にも先にもこれっきりです。

3月20日頃でしょうか、札幌から独身寮へ引越しです。
父の車で来たのですが、札幌から北へ向かうにつれ路肩の雪が増していきます。
このマチに入ると、路肩の雪は背丈以上です。
独身寮に着きました。独身寮の1階部分は雪に埋もれています。
雪が多いのは聞いていました。でも、札幌と大差ないものとタカをくくっていたんです。
昭和48~49年は記録的な大雪だったんです。その後も今までこんな大雪は経験がないほどです。
何せ入寮したての頃、門限を過ぎてカギをかられ玄関から入れない時、雪山を伝って2階の隣室の人の窓をノックしてようやく帰宅したことがあるくらいなのです。

独身寮は前年度に新築したもので、ボクの部屋は未使用でした。
2階建てで1階は女子、2階は男子と厳格に仕切られていました。
1階と2階を結ぶ通用口は夜9時だったかにカギがかかります。
居住者は前年採用の職員を主にしていましたが、4歳年上の職員課の職員が寮長として寮内の規律の保持を図っていました。
ボク達新寮生は、この寮長とか前年度採用の先輩達に役所とはとか、役所の仕事はとかを教えてもらったものです。
この寮長、前にも触れたことがあります。1年ほど前になりますか、急死しました。
お世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。

この寮は昨年取り壊されました。
職員の入寮希望者が減り、改造して一般にアパートとして貸し出していましたが、維持費が嵩むためでしょうか取り壊し、敷地は駐車場になっているようです。
昨年の取り壊す直前、昔の寮仲間でお別れ会が催されました。
ボクも参加したかったのですが、体調が悪く断念しました。

結局この寮には1年半くらいお世話になりましたが、朝と夜の2食付であまり美味くはないけど大盛りのカレーライスをなぜかしら思い出します。

この記事についてブログを書く
« #525 勤め人時代(2)就職... | トップ | #527 勤め人時代(4)無給研修 »

勤め人時代」カテゴリの最新記事