アナーキー小池の反体制日記

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#538 勤め人時代(12)公園の仕事⑥

2010年11月16日 | 勤め人時代
北電公園の国庫補助の件の続編です。
国や道に対し市町村がヘコヘコするのは大昔かららしいのですが、補助金を得るためには仕方がありませんでした。
地方自治体はだんだん補助金を欲しがらなくなってきて(欲しいものがなくなってきて)、これからは補助金ではなく交付金に変わるのですが、このヘコヘこする慣習を改めなければなりません。
補助金を恵んで頂くのではなく、当然の権利として交付金を得るのですから。

というわけで当時は補助金を得るために大変な思いをします。
お役所特有の流儀といいますか、まるでお花やお茶の作法みたいに細かいところにこだわります。
それに慣れるのに1年は要します。
北海道の出先の出先から、北海道の出先、そして北海道本庁にお伺いを立て、ようやく許可が下ります。

積算(お金の計算)は学校で教えてくれません。
いろいろな基準があり、それらの中から相応しいものを選ぶのですが、当時は公園用のがありませんでした。
道路だとか河川工事のを準用するのですが、なかなかぴったりあてはまるのがありません。
職に就いて間もなくだったので何も分らず、さりとて皆が忙しくしている時ですのでしつこく質問をするのも気が引けて疑問を抱えながら積算を終え、工事を発注しました。

工事は市内の建設会社が請け負い、なんとか求めるものに仕上がりました。
しかし、国庫補助金を受けると翌年か翌々年に会計検査の対象になります。
全体の事業のうち受験対象は1割か2割なのですが、石狩とか空知支庁管内はもっと高率で当たります。

翌年の6月の下旬か7月上旬だったはずです。
会計検査官は東京にいるのですが、毎年なぜか暑くなりだしたこの時期に来るのです。
陰では避暑に来るのだという人もいましたが、本当かどうかは分りません。(最近はもう少し早くなっているようです。)

昭和49年度に施行した北電公園の造成工事は、昭和50年の会計検査に当たりました。
会計検査に該当する工事は前日にならなければわかりません。
早く教えると不都合なところの差し替え等不法行為が行われるからと、噂されていましたがこれも本当のところはわかりません。
前日の昼過ぎに、北電公園が対象になったと知らせが入りました。
職場に緊張感が走ります。
ボクはそれまでたいしたものではないって思っていたのですが、課員の緊張ぶりにことの重大性を認識したのでした。

会計検査当日です。
午後3時頃から現場で始まりました。
続きます。


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