こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

91歳になった母は「要支援1」

2013-10-26 23:44:32 | 父・母のこと
母と一緒に、ソウルの長女一家を訪ねる3日間の旅から帰ってきました。

次女とその子、1歳の○ちゃんも一緒に。

帰りは母は金浦空港から羽田へ、母が乗る飛行機を見送ってから私たちは関空へ。

母から「定刻通り無事に羽田に到着。その後の電車もバスも順調で8時過ぎに帰宅しました。素晴らしい旅をありがとう。長生きして良かった。・・・」とメールが届きました。

母と3日間一緒にいて、母の健康、体力には感心しました。
毎日、よく歩きました。
昨日の夜は、夕食後、ホテルに帰るのにタクシーが拾えず、結局40分ほど歩きました。

それだけ歩けて、横浜から一人で新幹線に乗って大阪の私の家まで来ることができて、海外の空港からひとりで飛行機に乗って帰ることができるのは、91歳という年齢からすると「健康と体力に恵まれている」のだろうと思います。
それがわかったのは、私にとってもとても嬉しいことです。

それと同時に、その体力を維持するのに、相当の努力をしていることもわかりました。
「体を動かさないいと動けなくなる」と言います。
毎日、自分なりの体操をします。数日、それを怠ると「足に力が入らなくなる」と言います。

介護保険が始まったときに77歳だった母は、リュウマチのため荷物を持ったり、手先に力を入れることができませんでした。すぐに認定を受けて「要介護1」、それから「要支援2」になり、今は「要支援1」。
週2回のディ・サービスを利用し、週に一回、ヘルパーさんにトイレ、浴室、部屋の掃除をしてもらっています。

ディ・サービスでは、体操、手話コーラスや太極拳をして、ディ・サービスに行かない日も部屋の中で体操はします。

もし母が、在宅の一人暮らしで介護サービスを使わずに暮らしていたら、今のような「91歳」ではなかったと思います。

3日間、一緒にいたら少し手を貸さないとできないことがいろいろあることがわかります。
少しの段差でも何かにつかまらず足をあげることはできないし、指先に力を入れて「袋をあける」ことなどもできません。
娘たちの会話は「早口で何を言ってるのかわからない」と言います。
とても元気そうであっても、母はやっぱり「支援が必要な高齢者」です。
その「支援」を受けることができてこそ、「健康で文化的な生活」を楽しむことができて「長生きしてよかった」と言える母がいるのだと思います。

自分の意志で行きたいところに行くことができる91歳。それは言葉の本来の意味で「自立した高齢者」です。
公的支援を利用し、私的支援にも支えられ、「自立した生活」を楽しむ母から、「介護保険のサービス」を取り上げないで欲しい。
羽田へ向かう飛行機に乗り込む母の背中を見ながら、願ったことです。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 市政報告懇談会。90歳の母... | トップ | 絵本ひろばで“ひろば読み”体験 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祖母と。。 (tweety)
2013-10-27 00:48:02
うちの祖母が1月で91歳なんで学年だと一緒ですね。
昔にしたら結婚が遅かったので、私も年の割には結構古い言葉覚えちゃったりしてます。

祖母は、ほぼ目が見えず、認知症もあり、脱臼があるため、車いす生活。最近食事量は減りましたが、チョコレートはよく食べてそれなりに元気にしてます。
祖母は、認知症に成りたての時に私に言いました。私はこれから、もっとおかしくなると思う。そんな時は指摘してほしいと。
それがいいのか。。周りの人より認知能力が落ちるスピードは遅いななんて勝手に感心してます。
でも手は動くので食事は殆ど介助しません。
、目が見えないのは確かにつらいけど、世間をみてみれば91歳で普通食が食べられ、食事制限が無い。
それなりに元気。そういつも祖母に言い聞かせてます。そんな祖母からはほんと多くを学ぶきっかけとなります。そもそも福祉学科に行ったのも祖母の影響だったり。一切後悔してないものです。

ある人がこんなことを言ってました。認知症になるまで生きれることは素晴らしことと。祖母の蓄え、祖父の恩給とかあって確かに何とか有料入れてます。
介護保険ももちろんおおきいですしね。

改悪されないようにしてほしいものです。これから団塊世代が老人ホームに入るようになったりするわけですし。
ますます充実させていかないとならないものです。

日本は、諸外国に比べ高齢社会になるスピードがかなり速く制度が追いつかないのはわかります。でも衰退はさせてはなりません。

皆がとおる道ですし。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

父・母のこと」カテゴリの最新記事