予算審査特別委員会6日目。
全会計についての総括的な意見を述べ(これを議会用語では「討論」と言います。議員どうしが「討論」をするわけではありません。)
委員会としての採決をします。
予算案には、市民に役立つ施策の前進もあります。
災害時の避難所ともなる中学校体育館へのエアコン設置。学童保育の時間延長など。
私たちが何度も繰り返し、提案し、要望してきたことです。
それらが含まれた予算案ではありますが、一般会計に「反対」の態度表明をしました。
反対の理由の第一は、財政運営の危うさ。
市長は「1期目の4年間で確実に財政を改善、いざというときのための基金を積み上げてきた」と、市長選挙でも言い、当選後の「所信表明」でも言いました。しかし「いざという時のための財政調整基金を増やした」のは、1期目の3年間であり、最終年度である今年度は、基金を取り崩し、借金を増やしました。そして、新年度も、その傾向が続きます。
大きな予算を投入する、図書館、公園、病院。
これらは一言で、「不要不急の無駄遣い」とは言いにくいものです。
図書館の貧困は、ずっと残念でならず、予算を増やすことを求めてきました。
公園も、同様。人が健康に楽しく暮らす街になくてはならないものとして、かなり力をいれて、とりあげてきたテーマでもあります。
病院は言うまでもなく、市民の命と健康の砦です。
しかし、「反対」の理由の第2は、そうした大切な施策の推進にあたって、「市民参加」、市民の声と願いを活かすということが、名ばかりになっていることです。
市民の知らないところで、大枠は決めてから、最後のところでアリバイ的にパブリックコメント。それが繰り返されてきました。
その結果、図書館、公園、病院・・・それぞれに問題の多いものとなっています。
総じて、市民置き去りの暴走と感じます。
長くなったので、その他の会計については、とりあえず省略し、結論だけを言うと、一般会計、介護保険、後期高齢者医療、病院の予算案に反対、その他は賛成しました。これまで反対してきた国保会計も今回は賛成しました。理由は後日に。
採決の結果、全て原案通り可決しました。
19日の本会議で、あらためての採決となります。