こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「子ども医療費助成対象年齢の引き上げ」は嬉しいけれど・・・・

2017-09-14 20:28:10 | 市政&議会報告
市議会定例会本会議2日目。

12人の一般質問が終わり、執行部提案の議案。


子ども医療費の助成制度の対象年齢引き上げ、通院も中学校卒業までとすることが決まりました。

実施は来年の4月から。



今年度当初に、引き上げが見送られ、ここ数年、毎年引き上げられてきただけに「期待を裏切られた」「がっかり」と言う声をたくさん聞きました。

予算委員会で、その声を届けました。

市長の「府最下位層だということは認識している。子ども医療だけでなく、教育の質で選ばれるまちをめざしたい」という答弁に、先行きの不安を感じました。

「子ども医療費助成は、子どもの命を守る問題」、だから最優先課題だということを、強く言いました。


私同様、不安に思った市民の方々が署名運動に取り組みました。


この夏の暑い日々、署名を集めに歩いた人たちの願い、それに共感し協力してくださった開業医の先生たち、このブログを見て早速、喜びのコメント寄せてくださったお母さん。

その気持ちを想うと、「よかった!」と、思います。


しかし・・・


手放しで喜べない。複雑な気持ちです。

障害者の医療費助成の負担増、特に高齢者障害者の方々の多くが、大変な負担増となる。とんでもない改悪と、ひとつの議案で提案されたからです。


厚生文教常任委員会協議会で提案予定の内容説明を受け、質問したところ、「老人医療費助成」の対象は現在1221名ということでした。

老人医療費の助成が大枠で廃止されてからすでに20年近くたちます。

「年齢で区切って、高齢者を保護する」施策は、医療費助成ではすでにありません。(他の施策でも、「高齢者」であることによる手厚い保護があるのか?疑問ですが)

その中でも、「老人医療費助成」という看板が残っているのは、障害や難病などによって、継続した治療が必要な方々に対する支援です。

1200人以上、65歳以上人口の約7%。

そのうち、障害者医療費助成との統合で、引き続き対象となるのは約3分の2。

3人の1の方は、3年間の経過措置のあと、対象外となります。

障害者医療に対象となって、助成が継続しても、大幅な負担増となります。

制度が継続していれば、当然助成対象となった方の新たな申請は受け付けられません。



もとはと言えば、大阪府の「福祉医療再構築」の名による、負担増・切り捨てです。

しかし、市の条例改正ですから、市としての判断が当然求められます。



「こんなん、絶対認められない」と思うと、涙が出る思いです。


こんな議案の提案の仕方は、やめて欲しい。

そのことも、声を大にして言いましたが、とにかく「提案権」は執行部にあります。

そして、議会の中でも、私の主張に対する賛同は多くはありませんでした。

「一括で結構」「どちらでもいい」と言う意見もありました。


「子どもも、高齢者も、命を大切にするまち」でなければ、「魅力あるまち」「選ばれるまち」になんて絶対なりません!!
コメント
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