湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

たこ焼き

2008年03月07日 | 日常生活
 その昔、多分1985年頃のサイスポでなぜか大阪のたこ焼き屋さん特集が行なわれたことがあった。なぜ自転車専門誌でたこ焼き屋特集なんかが組まれたかはまったくもってわからないのだけれども、あの頃のサイスポは今よりかなりテキトーというか、良い意味で遊び心あふれた誌面だったので、“なんとなく面白そうではないか”という安易なノリと勢いだけで組まれた企画だったのだろう。でもって、読者である僕もそんな記事を結構楽しく読んでいたような気がする。当時のサイスポの持つ森田健作的“青春”の匂いには若干辟易するところもあったものの、このたこ焼き特集を読んで、いつか大阪のたこ焼き屋巡りをしてみたいと思ったりもしたので。 

 そんなかつての仄かなたこ焼きにたいする憧れを満たすためというわけではないのだけれども(かなり強引な前置きでした)、この日の前夜は友達と部屋でたこ焼きパーティー。家の整理をしていたら、以前どこかでもらった電気たこ焼き器を発見したからと、蛸と一緒に遊びに来てくれたのだ(蛸以外の材料は僕が用意した)。

 で、おそらく25年ぶりに家庭?でたこ焼きをつくったんですけど、たこ焼きつくるのって実に楽しいですね(笑)。準備は楽で、つくるのは遊んでいるみたいで楽しく、食べてアツアツハフハフの美味しさ。テフロン加工された電気たこ焼き器のせいか、市販のたこ焼き粉のせいか、はたまた腕のせいか、外側カリカリ中身トロ~リの美味しいたこ焼きが簡単につくれてしまう。すっかり盛り上がってしまい、満腹になるまで一人当たり40個近いたこ焼きを食べてしまった。

 たこ焼きをつくりながら食べ、食べながらつくっているときは、「絶対に俺も電気たこ焼き器を買う!」と激しい口調で何度も宣言したのだけれども、友達が帰って六畳一間の部屋にひとりになってみると、そうそうやる機会もないよなとすぐに弱気に。しょっちゅう友人が遊びに来るわけじゃないし、かといってひとりでたこ焼きつくったところで楽しいとも思えないし。まさか自転車たちに食わせるわけにもいかないし。。。と4台の自転車をながめながら、「やはり電気たこ焼き器を買うのはやめよう」と静かに思ったのだった。


このあとで大阪の淀屋橋駅地下にあるソースをつけないで食べる“蛸・ぷち”のたこ焼きが無性に食べたくなった。関西に住んでいるときによく通ったのだ。

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2 コメント

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たこ焼き器は関西では (ちゃり猫)
2008-03-14 14:40:02
一家に一台常備のようですが、関東人にはやっぱ要らないよね。国払いになってしまうので関西人の前では決してカミングアウトできませんが、実は私はたこ焼きもお好み焼きも...嫌いだ~!
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それはもったいない! (yuzito)
2008-03-14 20:07:52
□ちゃり猫さん

 関西に住んでいながらたこ焼きもお好み焼きも嫌いなんですか?じゃ、阪神百貨店や十三の葱焼きも駄目ですか?それはもったいなさ過ぎる~。って苦手な人からすれば全然もったいなくないんでしょうが(笑)
 なんかまたたこ焼き、食べたくなってきました。。。
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