濡れて参ろう…
戯曲『月形半平太』のお芝居も大川橋三が主演となった映画も知らないけれど、台詞だけは知っている。『国定忠治』の名台詞と同じでありますなぁ。モデルとなった土佐藩「武市半平太(瑞山)」が果たして色男だったかも分からないけれど、文武に長けていたとは伝えられているようであります。
はて、何故『月形半平太』が登場したのか…そうそう、「春雨」って何だろうと思ったのが始まりで、文字通り、春にしとしとと静かに降る雨であり、イケメン男子は無粋に傘などささずに歩くのが風流である。これもまた違う…サツマイモや緑豆デンプンから作った透明な麺状の食品。糸を引くような雨がイメージかねぇ?そう、今夜はベーコンとキャベツを一緒にコンソメで煮込んだ『マロニー鍋』…「春雨」と「マロニー」の違いって何だろうと調べている内に、『月形半平太』までたどり着いてしまいましたよ。寒さが募る夜に、辛子醤油でガツガツと食べる『オジSUNたち』は、決して『月形半平太』のように『モテ期』など経験したこともなく、「武市半平太」のように政治信条などというものも持ち合わせてはいないけれど、何とかしぶとく生きている。無粋で結構、そぼ降る春雨にさす傘(お金)も持ち合わせていないけれど、豪雨に打たれることも無かった世代なのかも知れない。お鍋で、心の冷えかかったモノが、今さら温められてもねぇ…世の中、かえって迷惑かも(笑)
どうやら「学童クラブ」のようである。
田舎暮らしの『おやじぃ』たちの同級生のほとんどが、自宅に帰れば、両親が共稼ぎであったとしても『子守り役』としての年寄りが居たような気がする。「鍵っ子」とは、1960年代の流行語であり、『おやじぃ』たちの世代と一致するのだけれど、それは都市部での世情だったようであります。ましてや、子ども同士で日が暮れるまで遊んでいましたからねぇ…。そんな田舎の情景もどこへやら、今では『学童保育』は田舎でも必須アイテムになっておりますよ。(保護者が居ても、遊び相手が居ないから、学童施設に入りたいなんて希望もあるとか?)『異次元の少子化対策』も、子育て中の各ステージで必要とされるものが、まだまだ沢山あるということを『異次元の政治の世界』に身を置く方々は承知しているのかしらなどと思ってしまうのでありますよ。
はてさて、春雨程度の雨ならば濡れても平気と傘もささずに帰った『おやじぃ』たちと違って、物騒な世の中では、それぞれにさす傘を準備してあげなければいけないのかも知れない。アルバイトでお荷物運びのお手伝いをしていても、老人福祉施設、児童施設の物件が続いているから、『異次元』ではなく『当然』のインフラ施設が不足しているのかも?「武市半平太」は、幕末の混乱期に切腹を命じられ、満35歳でこの世を去っておりますが、切腹覚悟で『改革』を推し進める方はいらっしゃらないのでは…もう子育てから当の昔に卒業してしまったジィさんたちの頭では、思いもつかない『少子化対策』が山積していたりしてねぇ…。