その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

知らでや雪の…

2023-02-08 11:16:19 | 転職

「何事も かはりはてたる世の中を…」

「知らでや雪の白く 降るらむ」…とは、越中(富山)を治めていた佐々成政の歌であります。川端康成が「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。」という「雪国」の冒頭の書き出しは有名であるけれども、これは南の国(雪の少ない場所)の方の感慨であり、観光気分が漂うのに対して、佐々成政の歌には、雪に閉ざされ、世情にも疎く、冬には都への道も途絶してしまう悲壮が漂っている^^;
はて、国道121号(大峠道路)は、米沢市側の「八谷トンネル」を含めて、大小14のトンネルが続き、その八谷トンネル手前で2022年9月の豪雨で道路が一部崩落し、片側交互通行の状態。(画像は、停車中の一枚であります^^;)1992年(平成4年)に大峠トンネルを含めた区間が一部開通し(ベニバナ国体効果かな^^;)喜多方市、会津若松市への往来が非常に便利になりましたよ。それまでは、車がすれ違うのにも苦労する旧道(冬期間閉鎖)か、檜原湖を経由するスカイバレー(冬期間閉鎖)を使ってましたから…これで、明治元年以来、反故にされてきた『奥羽越
列藩同盟』の盟約を果たすことができる!明治元年9月…太陽暦11月6日には、既に開城しているというのにねぇ…ましてや、今の会津若松市は、米沢市の応援を必要としていないと思うけれど(笑)
官軍の板垣退助は、冬の到来を前に「開城」を急いだと言われているし、もう少しだけ「籠城」を続けていたなら…この雪だもの、援軍も体よく断っていたとも思える。(学生時代に『おやじぃ』は、「米沢は会津を裏切った。」と会津出身の教官に叱責された…冗談ですけれど^^;)


ラーメンに限らず、そば・うどん類も消費量は多い^^;

山形市はラーメンの家計消費額が日本一に返り咲きました。10万人当たりのラーメン店舗数は、全国平均の約3倍、57.9軒あるらしいですから。
さて、今でこそ、『情報』の伝達に垣根は無くなったなどとも言われますが、物理的な距離は、奥羽山脈、吾妻連峰に遮られ、ましてや、この雪の量でありますから、やはり遠い、遠い。大学生時代は、東京(上野駅)までL特急で4時間。東北新幹線の開通(山形新幹線)効果で、今では2時間30分。大阪東京間ののぞみで2時間30分なのだからほぼ同じ所要時間…所要時間は同じではあるけれど、精神的な距離(遠いというイメージ)は縮まってはいないのかも知れない。人は3時間を境目にして、鉄路から空路にシフトし始めるという説もあるようだから、鉄路で旅行する距離としては、ほぼほぼよろしい距離かも知れないけれど、現地(山形県内)での移動手段がねぇ^^;
はてさて、佐々成政が越中(富山)で身の不遇を嘆いたように、移動の不便さを「雪」のせいにしているフシもありますが、最近の外国からの観光客を見ていると、わざわざ、冬景色を楽しみに来ているような雰囲気もある。「変わっていないのは、現地人の気持ちであって、来訪者の気持ちはまた違う。」大峠道路の開通で、「米沢から喜多方にラーメン(消費額少)を食べに来て、喜多方からは米沢牛(消費額多)を食べに行く。」と言っていた方もいらっしゃったけれど、外貨(消費額)を稼ぐためには、新たな発想も必要なのかもねぇ…「知らでか雪の白く降るらむ」…最近は、黄砂の影響で、茶色い雪の層もあるくらいだから(笑)

コメント
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