もしかして「オオミノガ?」と期待が…
「山田の中の一本足の案山子♪ 天気のよいのに蓑笠着けて♪」…今時、案山子で鳥を追い払おうと思う方は少ないに違いない。それでも、カラスやムクドリの死骸を樹木に吊るすと警戒心を呼ぶらしく、模型も売られていたことはあったけれど、模型では「慣れ」によって効果が薄れてしまうようである。最近では、猛禽類(トビ?)を模した凧(カイト)も売られておりますが、果たして鳥害にどれほどの効果があるのか疑問であります。人間と鳥との知恵比べ…どちらも生活が掛かっているから大変であります^^; 農村部の『都市化』などと言われても、最近では、サル、イノシシ、タヌキ、ハクビシンetc.も参戦し、里山の農家は、知恵と余計な出費を絞り出さなければいけないようです。
さて、案山子が身に着けていた「蓑」も「笠」も、今では『死語』と成りつつあり、稀に目にする案山子は、旦那さんや奥さんの古着を着せられることが多くなりファッショナブル…その方が、農作業をする人に『見え方』が近いのかも知れません。けれど、今日の話題は『蓑虫(ミノムシ)』…小振りな「チャノミガ」は家の周りで良く目にするのですが、「オオミノガ」については、とんと目にすることがありません。(絶滅危惧種と言われる所以ではある!)ところが、昨日、友人『ノロ社長』が購入した桜(楊貴妃)の葉が食害を受けているようである…あらあら、茶色い毛虫が、などと葉をめくってみたら、少々大振りな『蓑虫』が…。「こちらの方が、希少生物かも知れない。」なんてね、片隅に植えられた「ユズ」の葉が、クロアゲハかナミアゲハにペロリと平らげられてしまったにも関わらず、『保護』を訴えたりしてね(笑)
「さくらんぼ」のお裾分けです^^;
「ユズ」を栽培し、その葉をきれいに食害してくれたのだから、『害虫』に違いないのだけれど、「羽化後には、綺麗な蝶がちゃんとお礼にやって来る。」と言って、彼は丸坊主になってしまったことなど一向に気にしない。(夏型の蝶が、次世代の産卵場所を探しているだけなのだけれど^^;)
『ミノガ』については、これが「オオミノガ」ならば、「絶滅危惧種」であるという「箔をつけて」羽化しても(♂)決して『綺麗』とは評価されないであろう蛾の保護を試みるのでありますよ。(とんと見かけない蛾であるから、繁殖できるという確信もないのでありますけれどね。)我が在所は、盆地の平場であるから、ナミアゲハと言えどもそうそう見掛けることはなく、以前は、カラタチの樹を植えていたお宅も稀にあったから、細々と息づいていたに違いない。「クロアゲハ」「オオミノガ」に至っては、恐らく購入木に付いていたものだろうと思うのだけれど、『迷蝶』(風に飛ばされてやって来た?)とすれば、これまた大した生命力と感心するところでありますが…。
「オオミノガ」は、外来種の『ヤドリバエ』の寄生によって、大幅に減少してしまったとする説がある。(一方では、回復傾向を見せているという説もあるようです。)「絶滅危惧種」などと言うと、すぐさま環境問題や人間の生産活動に結び付けられてしまうことが多いからなぁ…そんな中、我が在所(平場)に「クマ目撃情報」が防災無線で流された。何で?…恐らくは、No.2の雄グマが、山から荒廃した川伝いに新天地を求めてやって来たのでは?見ない(気にならない)見えない(気にしない)野生生物たちの絶滅と営み…人間には関係のないことでも無いような気がしますけれどね。
#戦争反対 外来生物の影響『外からの圧力』…人間世界でも同じようなことが起こっている。けれども、宿主である「オオミノガ」が絶滅してしまえば、寄生する「オオミノガヤドリバエ」も生き残ってはいけないのだよ。生物たちが教える「共存」という折り合いだと思うけれど…。