その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

鍬を担げた乞食は来ない

2020-10-18 06:11:49 | 転職

「Hoe」…ほ~鍬のことね^^;

日本の三大菜漬け…「野沢菜」「広島菜」「高菜」のお漬物でありますが、山形県の内陸部では「高菜漬け」これを「青菜(せいさい)漬け」と呼んでおりますけれど。越冬用の保存食として欠かせないものであり、大きな樽に漬け込む風景は山形の風物詩でもあります。(若い方は漬けないだろうけれど…。)オッカーも義母が漬け方を教えてくれなかったと言い訳しますけど、亡き親父が残したレシピで「おやじぃ」が漬けているのだから、覚える気がなかったと思っている。事実、漬け込んだ「高菜」を食卓に乗せれば食べるけれど、自ら冷たい樽に手を突っ込んで取り出したりはしないのである。(彼女の名誉のために弁明すれば、お袋が健在だった頃は、彼女は勤め人で交代勤務であったし、冷たい樽が冷え性の彼女を拒んでいるのだと解釈しよう^^;)
今では、スーパーでお金さえ出せば、新鮮な野菜が手に入るし、美味しい青菜漬けも売っているのだから、無理して保存食を確保する必要もないのでありまして、ただ黙々と草を削り、青菜を間引いては大きな株に仕上げるのは、お金を稼ぐためでありますよ。山形の晩夏から初冬にかけて、栽培できるものと言えば限られており、加工用に回せば㎏当たり60円ほどにしかならない野菜でありますが、現金に結び付く手ごろな野菜ではあります。むしろ、成長しきっていない間引きの青菜の方が高く売れたりしましてね^^;


オッカーが漬物桶に手を出さないのは「おやじぃ」の所有物だから?

そうそう立派りっぱ!夫婦と言えども、所有権は保障されるべきであります。したがって、彼女の家族である『柴犬コウ(本名:さくら)』の散歩には手を出しません。時として、朝方堪えきれずにうめく彼女を同居人の人情として、外に出してあげることはあっても^^;
しかしである。長女『有季菜先生』が食べたいと言って買った「虎屋の芋ようかん」を黙って一個食べたら、家族中の非難の嵐が吹き荒れるが、家族と一緒に食べようとお土産に買った四個の「やわらか牛乳ぷりん玉」が、忽然と消えているのは何故だろう?どうやら「おやじぃ」に所有権が認められているのは、夕食の食べ残しと冷たくて取り出すのが辛い「青菜漬け」だけかも知れない。いやいや考え過ぎである。家族が笑顔で満足すれば良いではないか。(何と大人の対応であることよ…しかし、ジジィになると食い意地が張ってくるのも事実ではある^^;)
俗に「鍬を担げた乞食は来ない。」などと言うとか…「鍬を担ぐ」とは「働くこと」を指し、働く者が物乞いをして歩くはずもないことから、精を出して働けばそれなりの暮らしができるとの例えらしい。夏の日盛りに大汗をかきながらコツコツと植えた「キュウリ」が今、お金を生んでおります。11月の初旬には、青菜もお金に変わるだろう…さて、12月は何をお金に変えますかねぇ?鍬を担げても、里は雪で覆われてしまうんでねぇ(笑)

 

コメント
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