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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

国語は好きですか

2024-03-01 12:46:04 | 本-言語関連
図書館から借りた『国語は好きですか』を読了。日本語に纏わる、18の短いエッセイからなる1冊です。
2つ目のエッセイのタイトル「悪魔の言語⁈」から、戦争直後のGHQが「漢字は悪魔の言語」と言って漢字を相当嫌っていたと、阿辻哲次先生がラジオ番組で仰っていたことを思い出しました。実際に「当面の間使う漢字」として当用漢字が制定されましたし、漢字は廃止される予定でした。仮名も廃止して「全てローマ字にする」案さえも出ていましたが、そうならなくてホッとしています。
段落や「、」と「。」が使われるようになったのが最近のことだったのは意外でした。本に載っている古文の写真を再度確認してみると、ホント、段落も句読点もなく文字が一続きです。著者は「他言語の真似をしてけしからん」といったような表現をしていますが、私は段落等に慣れてしまったので、やはりあった方が良いのかと思います。悪いところは排除して良いところは取り入れるべきかなと思うのですが、どうでしょう?
ところで最後のエッセイで、改めて本書のタイトルでもある

「国語は好きですか」

と書かれてあり、果たしてどのくらいの人が日本語を好きなのか疑問になりました。外国語(特に英語)を「かっこいい」と思う人はかなり多いでしょうし、逆に日本語を「ダサい」と思う人も相当いるでしょう。裏返せば、それだけ自国の言葉に自信がないのでしょう。恥ずかしながら私もそう思っていましたが、漢検に再挑戦して漢字のことを詳しく知るようになってからは「日本の漢字ほど素晴らしい文字はない」と感じるようになりました。漢字が使われるようになってから1,000年以上も続いているし、もっと日本語に自信を持っていいと思います。
海外出身のある漢検1級ホルダーさんによると、アニメ「ドラゴンボール」で「亀」の字を見て「漢字はアート」だと感じたそうです。日本語を勉強したい人って案外いるらしいです。英語も大切かもしれませんが、まずは自国語である日本語をしっかり学んで好きになっていきたいなと思います。


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