知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

「成功」への王道

2023年05月30日 | スキルアップ
最近、ブライアン・トレーシーの本を読み返しています。
自己啓発書は、
 モチベーションを高めたり、
 計画を練ったりする上で、役に立ちます。
しかも、王道系の自己啓発は、確実に効果があるので、おすすめです。


ブライアンのいう「成功」への王道は、
 成功者の考え方、習慣を身につける
ということ。

ロールモデル(お手本)を設定し、
 思考方法、行動
を徹底的に真似して、
 習得する。

シンプルですが、非常に効果的です。

しかも、あらゆることに使えるので、
 汎用性が高い。

子どもに、まず教えるなら、
 このシンプルな成功法則
だと思います。

勉強の分野、資格取得の分野、スポーツの分野、科学の分野、芸術の分野、建築の分野、、、、
自分に合った先生、師匠、メンターを見つけ、徹底的に真似をする。


日本の
 守、離、破
も同じ考えです。

守 流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
破 流派の教えについても学び、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
離 流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

一般的には、守のみで、ある程度の成果が出る。
破、離は、さらなる高みを目指すという段階なので、そこまで求めなくてもよいわけです。

大切なのは、
 ロールモデルを徹底にまねて習得する
ということ。

決して、ぶれてはいけない。
中途半端になってしまうからです。

これは、国家の成長にも言えることで、
 近代日本は、ヨーロッパ(特に、イギリス、ドイツ、フランス)をロールモデルに設定
して、徹底に真似をしました。
戦後は、
 アメリカをロールモデルに設定
して、高度成長を実現しました。

現在は、
 ロールモデルを失い、自分でやろうとして、失敗している
わけです。

これを、うまくやったのが中国で、
 アメリカ・ソ連をロールモデル
として、
 アメリカから技術を盗み、
 ソ連・ロシアから独裁体制について学び、
現在の地位を築きました。

習近平がプーチンから学んだことは、
 安定的な独裁政権を築く
というスキルです。

プーチンは、
 資源、金融、メディアを牛耳る必要がある
という教えたそうです。
習近平は、この教えに従い、徹底的に真似しています。

資源については、江沢民派を汚職がらみで潰しまくったことと関係しています。
アリペイ(アリババ)が潰されたのは、金融を牛耳るという意図からです。
香港の民主化を徹底的に弾圧したのは、メディア(SNSを含む)を牛耳るという意図からです。
リンゴ日報の残滓が少しでも残れば、メディアの完全掌握に支障が生じるからです。


ただ、大国化したことで、高圧的な態度が顕著になってしまった。
そのため、アメリカがロシアよりも、中国が危険だと認識したことで、
 米中冷戦がスタートし、米ソ冷戦や日本タタキのような「戦略」が展開される
ことになっているわけです。

これも、ソ連を崩壊させたという「ロールモデル」が活用されることになります。
 経済の封じ込め→国力の低下→権力基盤の弱体化→国家体制の崩壊
上手く弱体化させることができれば、台湾侵攻の余力が無くなり、
 チベット、ウイグル、モンゴルなど漢民族以外のエリアの離脱から、国家の分裂の可能性
が高まります。


日本がよりよい国になるためのロールモデルも、
 アメリカ型(自由主義)

 北欧型(福祉主義)
をロールモデルに設定し、
 よい面を徹底的に真似していく
必要があります。

日本の場合、折衷的なモデルを作ろうとし、
結果として
 大きな国家(重税)

 低福祉国家
という最悪の国家に向かっています。

大きな国家の前提として、
 国民のスキルが高いこと
 官僚のスキルが高いこと
 税金の無駄に対するチェックが厳しいこと(高い倫理観+監視システム)
 人口が比較的少ないこと
が求められます。

人口が多くなると、
 日本のように、既得権益が沸いてきて、監視システムが機能しなくなる
ためです。

折衷的な国家を目指すのであれば、
 行政システムのITによる徹底的な効率化
 税金の監査システム(透明性の確保 入札制度等)
 徹底的な行政改革(AIによる費用対効果の見える化・廃止の権限)
 国民やメディアの能力の向上(監視システム)
 地方、国会議員の能力の向上
が求められます。

理想の国家は、
 スキルの高い国民が、
 成長する国家を実現できる能力の高い国会議員を選挙で選び、
 無駄のない行政システムを構築し、
 少ない税金で最大の効果(行政サービス)を実現し、
 時代に合わせて、行政システムを柔軟に変えていける
ということが求められます。


選挙に行かない国民、
国益より、自分たちの既得権益の確保が重要な国会議員、
選挙で有利となるなら、意見が全く異なる政党とも手を組む政党、
天下り先の確保と、縦割り行政を実現することを最優先に考える官僚、
国家の成長よりも、税金を搾るとることしか考えられない政府。

これでは、重税かつ低福祉まっしぐらなのも、分かります。

ロールモデルの設定がいかに大切かがよく分かると思います。
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