四国二度目の巨樹追 旅は先ず酷道与作として名高いR439で高知大豊町から吉野川上流域を遡り、四国の水がめ「早明浦ダム湖」をクリアー、土佐町の地蔵寺地区に有る平石の大公孫樹へと・・・・。
更に山の谷間を縫って流れる吉野川支流、地蔵寺川を遡り土佐町役場を越え約10分、地蔵寺川に注ぐ平石川の合流点で右折、平石川沿いを2~3分も走ると、突然目の前が開け平石の集落へと入る。
源平の戦いに敗れた落人がこの地に住んで平石寺を建て守護としたが後の世に毘沙門堂と大銀杏だけを残しこの地を離れた。
残された公孫樹の気根に村人が願をかけ、傍らに不動堂を建立したという。
平石集落を望む高台に立つ大乳銀杏は、国指定の天然記念物、目通り7.6m、樹高30m、開花しないの銀杏も付けないと言う。
此処を訪れたのは黄葉も散り果てた12月の下旬、樹勢回復の為か大きな足場に囲まれた痛々しい姿であった。
古木老木の公孫樹には多くの気根が垂れ下がるもにだがこの公孫樹の場合は特に見事なように感じる。
推定樹齢800年強、いかに風雪に耐え忍んだとは云え、大きい洞や裂け目でも有るのか合成樹脂で塗り固められたりして満身創痍です。
根元から見上げる巨大な公孫樹野老木は威厳に満ちて迫力そのもの、その上4mにも達するような気根が無数に垂れ下がる姿は圧巻です。
集落を見下ろす小高い丘の上で諸手をあげて何かを訴えているようにも見える。
ドンとして動じないその姿は、静かな山里を見守る守り神なのだろう・・・
遠くで土佐の赤牛の長閑な声が聞こえてきた。
あの大きな足場も取れてまた元気に年を重ねていることだろう・・・・。
撮影2008.12.8