巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

松野町 逆杖(さかづえ)の大公孫樹

2011-03-11 | 愛媛県

四国一晩目の宿は四万十市の中村駅近くで取り、朝早くに足摺岬先端のアコウの巨木と対面、その足でここ愛媛県松野町の山奥へとやって来た。

年の瀬のそぼ降る小雨にけむる四万十沿いに遡る事約100km約2時間強の長丁場・・・・。

途中四万十の一つ支流広見川と別れ更にその支流の奥の川を県道106号で遡り、まだ山間の谷川沿いをを遡る・・・・やっぱっりここまで来ると辺境感は拭えない。

谷沿い道を詰めて行くと民家が点在、何軒もない集落の途切れる辺りに一段と高い石垣が有って、素朴な薬師堂と共に、この逆杖の大公孫樹が冬枯れの枝を一杯に広げているがやっぱり冬場は物哀しく見える。

この公孫樹は関西でも巨樹伝説によく登場する弘法大師が杖を差し、根付いたと言い伝えられているようです。

この辺境の地に中国原産と言われる樹齢1000年とも言われる公孫樹が有るというのはちょっと不思議な気もしないではない。

この地は1000年以上も続く集落なのだろうか??

しかしそんな事はさておき、薬師堂の狭い境内に大きく枝を広げて鄙びた山間集落を見下ろす姿は確かに孤高、なんとも言えない存在感がある。

薬師堂をバックにするとこんな感じ・・・

反対側には集落・・・・と言っても家は少ない。

石垣下から見上げて見ると・・

推定樹齢1000年、目通り約12m、樹高約32m。

樹齢の1000年はともかくとして相当歳を重ね世代交代も果たしてるようです。

 撮影2008.12.21