二回目の四国巨樹追い旅、三日目は瀬戸内海に浮かぶ大三島にある大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)からのスタート。
<大三島と生口島に架かる多々羅大橋>
松山のホテルを早朝に起ち、「しまなみ海道」に乗り、ここ大三島へとやって来ました。
<正面入口付近から・・・境内>
大山祇神社の駐車場に着いたのは車も人通りもまばらなまだ8時にも届かない時間帯、地元の人達が朝の参拝ポツポツ訪れて居るのを見かけました。
ここ大三島の大山祇神社は全国の三島神社、大山祇神社の総本社で、つい最近までは陸続きでなく瀬戸内海に浮かぶ島で有ったことも幸いしたのか日本最古だと言われる原始林社叢に覆われ楠木群を形成しており、その内38本が「大山祇神社の楠木群」として国の天然記念物に指定されて居る。
境内に入りまず目に留まる楠の木がこれ・・・・
能因法師雨乞いの楠と呼ばれて、その樹齢約3000年、日本最古の楠と言われているが観るも無残な姿です。
能因法師は平安時代の歌人で、雨乞いの歌を詠み、この楠の木に幣を掛け残したと伝えられています。
しかし最早残骸、まだ天然記念物の楠木としてカウントされているのでしょうか??
上段にある拝殿の手前、下段境内ほぼ中央にデンと腰を下ろしているのが「乎知命(おちのみこと)御手植えの楠」と呼ばれている神楠で天一杯に枝を広げ葉を茂らせて居る。
<拝殿と拝殿側からの神楠>
乎知命は神武東征の折、要衝の此の大三島に大山祇神社勧請したとされ、その時それを祈念して此の楠をお手植えされたと伝えて居る。
樹齢約2600年、巨大な根元は既に抜け殻の様に表皮だけで生をつないで居る様にも見える。
目通り約11m、樹高約15m・・・・・・無残にも引きちぎられた傷跡が生々しい・・・
しかし角度を変えてみると、どっこいまだまだ大丈夫そう・・・
もう1本こんな楠も目に止まった。
目通り8m、樹高24m、国天指定とあるが主幹は白化している様に見受けられた。
撮影2008.12.22