鄙びた山里のふるさとを代表するかの様に立ち尽くすケヤキの巨木。
糸魚川海岸線より山岳方面へ約4km、日本海に注ぐ海川から分岐した水保川を少し遡っったところ・・・
山王森と呼ばれる大ケヤキが田圃の端に造られた土壇土盛の上に満身陽の光を浴びて立っている。
このケヤキは、近く日吉神社の御旅所でもあるのか、山王森と呼ばれている。
塚のようにも見える土壇には石祠などが有り、信仰の対象と成っている様に思われる。
調べてみると元々ここが山王権現の旧地、神仏分離で権現信仰は廃され、この大ケヤキはその生き証人とし残された。
力強い根回りは土壇を覆い尽くすかの様に這い回り、目通り7.2m、樹高26m、樹齢約300年。
樹齢や大きさは兎も角として、その樹形や周りの景観には目を見張るものが有り、この土地出身者の脳裏にはこのケヤキの姿が焼きついて居るに違いない。
撮影2012.9.13