
熊本県阿蘇山系の北方山襞、高原域に拓けた小国町に有る、今度は大公孫樹です。
熊本中心部、熊本城辺りより、阿蘇外輪山縁を通って北東に約70km、標高約450mの高原の町は又巨木の町でも有ります。
九州とは言え此処では楠は影を潜めて居ます。
大分道、日田ICを降り、国道212号線で筑後川支流の大山川を遡ること約1時間程、ダム湖の淵を道なりに進めば川の名前が変わって杖立川、遡ること約10分足らず、国道から左折すれば左手高台に大空を覆う公孫樹の巨木が見える。
この地を訪れたのはGWの5月1日、高原の遅い若葉が青空にキラキラ輝いていた。
ここは、その昔この地を治めた城主、「下城氏」の墓所、古びた五輪塔は「下城上総介経賢」の母「妙栄」のものだと云われ、大公孫樹はその墓標替わりだと言われて居ます。
熊本県下一のおお公孫樹は平成16年、台風18号の強風により、幹と大枝が根本からもぎ取られた様ですが、根元からはたくさんのヒコバエが起ち上がり元気そのものです。
根回り約21m、目通り10m、樹高約25m、国の天然記念物に指定され」、樹齢約1000年とされて居る。
地元では 「チチコブ」さんと呼ばれ、ここでも母乳信仰が有り、10月の終わり頃には「ちちこぶ祭り」が行われている様です。
撮影2012.5.1