「一木にして森を成す」の言葉そのままに大規模な樹冠と巨大な主幹を持ち、巨樹らしい樹姿の巨樟です。
それこそTVCMの「この木なんの木、大きな樹・・・」を彷彿とさせてくれます。
前回紹介の滴水より南へ約4km足らず、JR植木駅南方高台、この樟のために造られた寂心緑地にその巨大な樹冠を広げて居る。
大樟の根元には、中世末、この地域に勢力を持っていた厳松軒寂心の墓石があり、「寂心さんの樟」と呼ばれ崇められている。
太いタコ足を大地に広げ伸ばしたように力強く張り出し、樹齢約800年、目通り13.3m、樹高30m、大きな樹冠下には特別な風が吹き抜ける
その圧倒するような量感溢れる気魄に満ち満ち、大きな傷みも見せず、樹勢は全く衰えを見せない。
堂々たる巨大さで熊本県の天然記念物に指定されて居る。
これ程の大きさでも、九州では何とか十指に入るだろううか??・・・・。
撮影2011.12.18