岡山、中国山地の高原地域を訪れ、巨樹好きがここを逃すわけがない 。
桜の花の咲く頃に花のないこの樹をUPする勇気もなく、ついつい今の時期に成りました。
花のある時期にここを訪れ、花いっぱいの画像を紹介するのが良いんだろうが??人混みの大嫌いな僕にはその芸当は出来ないし・・・。
殆どたまにしか、地元車も見かけない離合も困難なほどの細道をすいすいと、一気にここまで駆け上がって来た。
谷間から山の斜面に建ちならぶ集落は約10軒余りか、鄙びたといえばあまりに鄙びた山里の集落に対面する墓地上部の高台に此の醍醐桜は屹立している。
もう10年以上も前か??大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の一場面でもロケ地として使われ一躍その名を馳せ、花の時期にはとても寄りつけない程の名所と成ったとか・・・・
墓地へと続く駐車スペースに車を置き、墓地横、野道の向こうに桜の巨木が威容を誇っている。
小高い丘の頂上あたり、小さな集落を見下ろす様に立ち尽くす此の巨桜樹は彼岸桜の一種「アズマヒガン」で推定樹齢1000年、遙か遠い昔にこの地に芽吹いたのだろう。
何処から眺めてみても素晴らしい樹形の巨桜、枝ぶりも申し分なく花を枝いっぱいに付けて咲き誇るさまは確かに一見の価値が有るとは思うが人混み車混には耐えられない。
「日本の名木百選」にも選ばれた見事な桜は「醍醐桜」と呼ばれ、後醍醐天皇が、隠岐に流される途中ここに立ち寄り、美しさを賞せられたとの言い伝えによると云う・・・・・。
嘘か真か囚われの身でよくもこんな山奥まで足を伸ばしたものだ・・・・根元には小さな祠が有っていやが上にも此の申し分ない景観に一趣を加えている。
目通り7.1m、根本周囲9.2m、樹高18m・・・岡山県の指定天然記念物。
花が無くても充分に堪能出来る巨樹でした・・・、見下ろす山里は三椏の花盛。
京都からは遥かに遠い山の中でした。
撮影2009.3.20
多分近くまで行ったことがあるはずですが、見た記憶がないので、そこまでは行かなかったのでしょう。
機会があれば逢いに行きたい木です。
しかし花が無くても周りの景観と共に十分鑑賞に堪えうるものですよ・・、
そこからだと一時間半ぐらいで行けるのかな??