巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

飯田市上村 赤崩沢(あかなぎさわ)の大栃

2012-01-07 | 長野県

「天空の里」と呼ばれ、また昨年などは有名宅配業者のTVCMのバックグランドとしても使われた南アルプス山麓、遠山郷上村はまさしく遥か雲の上。

深い谷を見下ろす急斜面に耕地と低い軒を並べる下栗集落。

雛壇状の集落直下を掠めて通る林道、遥か下界に深い遠山川の谷を見下ろし道なりに約4~5km、深い崖渕にそれと解る説明板が見える。

深い峪にも青葉の萌え出す五月半ば、周囲は一面の緑に包まれ全く巨木の姿など見えもしないが・・・・

赤崩沢の大栃は深く落ち込んだ谷底に近い急斜面に在り、林道から建築現場で使われる鉄パイプの仮設足場階段が一気に急斜面を下り・・

巨栃は山深い谷間にしか育たないと言われるように、深い谷間からその諸手を広げて起ち上っている。

仮設足場が無ければとても近づけ無い様な急斜面、目の下に遠山川支流沢、赤崩沢の流れが見える。

仮設足場はデッキ状に大栃を三方から取り囲むように造られ、巨木ファンにはこの上ない撮影ポジションを提供している。

右手下部より見上げた大栃・・・・巨大な根元がしっかり急斜面の崖に踏ん張っています。

こちら側は主幹にもおおきな傷みは見えず、元気そのもののように見え、目通り10.5m、樹高40m、深い谷底から大空一杯枝を広げています。

片や左に廻り込めばこの通り・・・・根元から半身を抉られたように大きく深い洞?傷痕?。

上部の大枝は二本、一寸アンバランスながら元気一杯大きな葉を広げています。

この時期すっかり雪に覆われ息を潜めているのだろうか??

環境庁の巨樹・巨木調査の栃の木部門では全国三位にランクされているようです。

撮影2009.7.18



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