岐阜県の中央部以北では杉の巨木ばかりがやけに目だって多いような気がします。
そんな中に有っては幹周り11mを越す巨杉で有ってもそれほど目だった存在ではないのかも知れない。
大湫(おおくて)は中山道の宿場町で大井宿と細久手宿の中間にあって、天保14年(1843)の旅籠数30軒、といわれており、懐かしい町並み風景の残る観光地として知れわたっている。
中央自動車道・瑞浪ICを下りて国道19号線に入り10Kmほど東進した所にある釜戸交差点を左折、道なりに4Kmほど進むと旧中山道大湫宿(おおくてしゅく)入り口辺りに到着する。
道路を少し右に進めば大杉がすぐ目に入るが道路は旧街道の面影を残してか狭いので車はまず駐車場を確保してから歩いたほうが良い。
小さな宿場町の真ん中辺り、小さな境内に驚くほど大きな巨杉がでんと腰をすえています。
樹齢1200年、樹高60m、目通り幹周り11.0mと記された大杉で、一段高くなった拝殿への石段脇殻と拝殿前からは真近にこの杉の威容を見る事が出来る。
真近に近づいてあおぎ見る重量感と迫力は圧巻で、主幹の下部に有る巨大な樹瘤もかなりの巨大さです。
古くは大湫宿のシンボルとして街道を行く旅人に親しまれ、今でも神明神社の神木として地元の人や観光客にも大切にされているようです。
撮影2008.10.12
ぴんと伸びた樹形にはない暖かみみたいな、木の精を感じます。
きっと付近の住民に親しまれていることでしょう。
1000年以上も生きているような老木は必ずっていいほど落雷や大災害にあっているもので、どこかに大きな傷跡を残しているもんですよね。
この木も何度も落雷にあってるんじゃないかなあ??
主幹の途中で二股に分かれています。