まるで巌の前にでも立っているかのような錯覚にさえ陥りそうな巨大さです。
確かにこの異様な姿にこれが生有る物だろうかと???・・・・
しかし、巨大な樹瘤や深く刻んだ皺は命有るものがもつ柔らかな曲線を持ち、営々と繋いできた命の温もりを感じ取ることが出来る。
ここは熱海温泉のすぐ近く、熱海駅から出るJR伊東線、最初の駅、すぐ東のガードをくぐると、その突き当たりが来宮神社の石の鳥居。
境内の正面にある拝殿の左手より裏手に廻ると根元正面に小さな祠が祀られたこの大楠がまるでグーチョキパーのチョキを出した手のように、下膨れでアンバランスで異様な姿で立ち尽くしている。
大楠の周りをめぐる歩道を辿り裏側に廻ると全く別の表情を見せてくれる。
主幹は根元から二本に分かれていているが、南側の幹は台風被害で損傷、高さ5mほどのところで切り払われトタン屋根で覆われ、表皮もはがれ白骨化が進み痛々しい姿をさらしている、しかし北側の幹はうねりくねって生気をみなぎらせアンバランスな三大枝を空に向かって伸ばしている。
樹齢2000年、目通り23.9m、樹高25m、国の天然記念物に指定されている。
1991年、旧環境庁の「日本の巨樹・巨木林」調査によると、全国第2位にランクされる幹周りだといわれている。
2000年という気の遠くなるような永遠の時を刻み込んだ横顔は誇らしくも、神々しく畏敬の念を感じずには居れない。
ちょっとばかし騒がしい正面鳥居から参道を進むと直ぐ左側には半分朽ちかけた楠の巨木が立っている。
正面から見る限り、元気そうな下膨れの楠に見えるが主幹の裏に廻れば、これでもよく生きてるものだと思うほど朽ち果ていて手の尽くしようも無いほどです。
案内板によると、古来この社の森には七本の楠の巨木が生育していた。ところが江戸時代末期の嘉永年間に熱海村に大網事件という全村挙げての大事件が起き、その訴訟費用の調達のために五本の楠が切られたという、その1本が国天の楠で残りの1本がこの朽かけた楠です。
撮影2009.11.21
しかしこのクスはすごい
軟体動物が
固化する途中みたい
なんだか突然
勃起して
ぐわんと屹立しそう…
最近ちょっとサボり気味です。
体調の方は良くなりましたか??。