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この楠は、その樹齢(700年)にかかわらず見事に若々しく瑞瑞しい。
松尾寺は奈良にもあって、よく間違えそうなのですが、ここは大阪泉州和泉市、岸和田市と境を接する辺りの山懐にあります。
松尾寺は、修験道の開祖として名高い役行者(えんのぎょうじゃ)の開基(672年)と伝えられる古刹ですが、織田信長焼き討ち全山消失したことがあるようです。
府道、松尾口交差店より山手に登っていくとやがてこの見事な樹冠の巨大な楠木が見える。
松尾寺の楠とは言えど境内にあるのではなく、路線バスの松尾寺バス停広場のすぐ脇から、単独立ちのこの楠の巨木が周りの景色を従えている。
周りを見渡すと2~3、楠の巨木らしい木立が見えて大きな樹の育つ条件を満たしてる土地なのかなとおもわれました。
神木の巨樹には、たいてい小さな祠が祀られていて、注連縄のかけられていることが多いが、やっぱりこの楠も例に漏れず、根元の立派な社や鳥居がたてられ、どっしりしたその根回りの存在感は圧倒的でした。
樹齢700年、樹高30m、目通り幹周9.36m、まだまだこれからも成長し続けるに違いない楠の巨木です。
大阪府天然記念物に指定されています。
撮影2007.2.18
700年経ってもまだ老木にならない…。
楠って常緑の照葉樹だったのではないでしょうか。(ああ、あまりに初歩的。間違っていたら勘弁してください。)
楠一般にこんなに長寿で、見たところ材も硬そうですが、びっしりした樹なのでしょうか。
やはり圧倒されます。
存在感というか存在力というか…。
毎回のことですが、厳粛な気持ちになりますね。
その場にいて、その樹の「気」のようなものに触れると、それはもう、その木の前でしか味わえない気分になるのでしょうね。
前の記事の杉の根方の子供たちの写真も、とてもよくて、心打たれました。