吉野川右岸、峡谷斜面の古寺に立つケヤキの巨木です。
国道169号線、川上村中心の複合施設辺りから峡谷沿いに南下すること約10km、吉野川に架かる「大平橋」を渡り右手山中に上ると、右手にそれと解る案内がある。
「後南朝」にゆかりの深い寺として知られる高野山真言宗妹背山「金剛寺」は深い山の中、哀しい歴史を秘めてひっそりと建つ。
「金剛寺」の創建は良く解っていませんが、鎌倉時代初期1200年頃と云われ、その頃自生したと思われるケヤキ」の巨木が境内への石段途中に立って居ます。
少し裏側に回り込むとこんな様子、根元で主幹と大きな支幹に岐れ、目通り6.5m、樹高約30m、推定樹齢800年。
のたうつように地を這う根張りは力強く迫力満点、主観にも瑞々しい力も感じます。
しかし永年の風雪に耐えきれないのか?かなり破損が激しく、幹の内部に大きな空洞が出来ています。
傍らにはこんな哀しい姿のケヤキの巨木も・・・・・。
訪れる人とてたまな山寺の巨木です。
撮影2010.5.16