前回紹介の「安長寺の大樟」とは夫婦樟と称される祇園社の大樟です。
安長寺門前道を道なりに300mも進むと朝倉高校手前、左側に楠の杜が見える。
現在の社号は須賀神社ですが、明治廃仏毀釈で廃寺とされた祇園寺と併存、今にその歴史を伝えて居る。
朝一番に訪れた境内は広く明るく、清々しく掃き清められ、神聖さが感じられ身の引き締まる思いがする。
神殿、左脇にどっしりと威容を見せる大樟は、隣国豊後、玖珠郡切株山に有った大樟の幼苗を持ち帰り安長寺と此処に植栽したものだと伝えられ、切っても切れない夫婦樟と呼ばれて居る。(それなら兄弟樟だろうと突っ込みたくなりますが・・・・)
主幹には七五三縄(しめなわ)が巻かれ、根元の洞や小さな襞には、小石仏や供養塔らしき石造物が置かれ、この大樟が信仰の対象として崇められて居るのがよく解る。
<正面の小石仏は三猿を足下に置青面金剛像>
目通りは13.7m、樹高28m、樹齢はとなって居ますが、途中主幹が分岐する辺りではもっと巨大な岩塊の様です。
根元で大きく洞になって居ますが、樹勢は問題なく旺盛・・・・福岡県指定天然記念物になって居ます。
境内の摂社脇にもこんな根張りの見事な樟もありました。
これだけみたら結構立派ですが目の前の大樟があまりにデカイ・・・・・。
撮影2010.5.1