誰もが知ってる出雲大社、殆ど知られてない命主社の椋の樹。
いろいろな古代のなぞを提供してくれる出雲大社のすぐ近くの境外摂社「命主社」神社は出雲大社を訪れたとしても全く何の案内もなく、ただただこの椋の樹を目的にここを訪れた人だけが探し当てることができるところのような気がします。
僕も大社をひとまわりして全く何の案内もなく仕方なしに神職の人に尋ねてやっと探し当てました。
本殿に向かって左側の門を出ると大きな社家の連なる通りに出て、そのまま100mほど進むと左手奥にこの椋の木が聳える小さな命主社がある。
狭い境内いっぱいに濃い緑の葉を伸ばしているが相当な樹齢のようで節くれてうねるような主幹には落雷の痕なのか黒く焼け爛れた様子が何箇所も見られる。
境内と隣の広場には段差があって、ちょうどその土手に根を張っているのか大きく根上がりしていて少し痛々しい感はぬぐえない。
それが気の遠くなる時間を生き抜いてきた証でもあるかのような威厳に満ち満ちた姿ではあるけれど・・・・。
樹齢約1000年、樹高17m、幹周5.8m、新日本銘木100選にも選ばれた銘木で出雲市指定天然記念物でも有る。
撮影2008.9.21