岡山から鳥取に抜ける道すがら,どこか寄るべきところは無いかと探し当てたのがこの西御門仁王堂の大公孫樹。
R53号からは少し反れることにはなるがちょっと寄り道、県道を通ってR29号八頭町の西御門へと出る。
西御門バス停横の細い道を山手側に少し進むとこの大きな公孫樹の梢が見える。
道の突き当たりの少し小高いところにこの仁王堂が在って、参道の石段脇の斜面に身を乗り出して大きな根がしっかり大地をつかんでいる。
9月の下旬、まだまだ青々とした葉を茂らせていたが激しい雨に打たれて銀杏が境内一杯に落ちていた。
幹の途中にはまだ咲き始めたばかりの彼岸花が咲いてたりしてちょっと不思議な光景でした。
後で聞いた話に依ると、彼岸花は球根で増える植物、オマケに毒が有るので鳥が運ぶことは無いらしく、摩可不思議なことだということでした。
元弘3年(1333)後醍醐天皇がここを通った折、随従の女人が天然痘で急逝され、この地に葬り小詞を建てて祀り、墓標としてこの公孫樹を植えて大切にして来たという。
以来この公孫樹の葉は天然痘除けの守り札とされているようです。
樹齢650年、幹周り約8m、鳥取県の天然記念物に指定されています。
まだまだ樹盛もよく、若々しく元気そうに見えました。
撮影2008.9.21