僕の住まいから湖東や湖北に出かけるときはいつもこのR307号線を利用する。
R307は大阪枚方から山越えで京都府京田辺市、城陽市、宇治田原町を越えて滋賀県、信楽、水口、日野、八日市、多賀町へと続いているが、彦根市内に入る頃には同じ道路なのにいつの間にやらR306と変わってしまっている。
多賀町の、多賀大社を越え、暫く行くと河内風穴の看板があり、表示どおりに山側にどんどん進んで行き着く先がここ霊仙落合の集落ですがとても厳寒期には行き着けるところではなさそうです。
僕がここを訪れたのは昨年3月16日、もう直ぐ春分の日が直ぐに来るという早春の午後。
国道から分かれて多分約く20分程か途中離合困難な山道もありこの集落につきますが集落にはまったく人影もなく静まりかえり、まるで廃村のような静けさです。
人家は凡そ5~軒、ここは霊仙への登山口にもなっていて、登山者が乗り捨てたと思われる車が集落の中ほどに有る公民館の空き地に何台も駐車していました。
この先にも集落が何箇所か有るようですが、ここから先はまだ雪が深くてとても車では通行できる状態ではなく、集落自体も冬の間はまったく廃村状態のようです。
勿論この落合集落も冬の間はまったくの無住状態で厳重に戸締りされていましたが、荒れるに任せて廃屋同然の家が殆どです。
集落の突き当たり、登山口の手前の左側に雪に埋もれた落合神社の小さな境内があって
鳥居をくぐり石段を登ると小さな祠の落合神社に覆い被さるようなケヤキの巨木がたっています。
ちょっと寸足らずで下膨れのような主幹からは、この地の過酷な自然と真正面から立ち向かってきた力強さがうかがわれます。
勿論何の表示板も用意されていなくて環境庁のデーターに頼るしかありませんが・・・・。
幹周り7.42m樹高25mとなっていますが、樹高はそれほどなくもっとチビデブの様な気がしました。
それにしてもここまで訪れる人は年間を通しても一握りの登山者だけなかもしれない。
撮影2008.3.16