巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

小夫(おおぶ)天神社の大欅(秋)

2006-11-22 | 奈良県
小夫(おおぶ)は、大和高原、都祁から初瀬に抜ける街道沿いに有る山里で,泊瀬斎宮の旧跡と言われている。
ここをおとづれるのは二度目、今回は天理市内から、天理ダムを越えて、この地を訪れた。
以前訪れたのは、春なお浅き3月の終わり、冬枯れのこのケヤキに出会った。
今は晩秋、色づき始めたケヤキの葉がまだ枝一杯に広がっていた。
大欅はこの斎宮跡地に建つ天神社の磐境としての神木だと言う。
この欅の由来は意外とはっきりしていて、第23代顕宗天皇の御世、顕宗記に「埴槻也田中乃杜也」とあり、社務所のあるあたりは、古来から神前田と称し、しかも田中の杜と符号する。
欅の大木は神社の石垣の辺りから巨大な幹を突き上げている。
 
幹周り、目通り11.5m、樹高25m、樹齢1500年と言われています。
桜井市に属していますが、大和高原最南西部辺りで車無しではかなり行きにくい場所です。
この欅の巨木には神の存在を感じる何かがある。
この前に立った日、僕は喜びにあふれていた。
晩秋とは名ばかりの温かい日でした。
撮影2006.11.3
場所はここ