巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

宇陀市 高井の千本杉

2006-11-20 | 奈良県

奈良県宇陀市の榛原から国道369号線を伊勢方面に10分ほど走ると、旧伊勢街道が良く残っている地域が高井の集落。

高井の旧伊勢街道沿いにこの千本杉がある。

奈良県の天然記念物に指定されておりその異様な姿と大きさには、ただただ驚嘆するしかない。

古い井戸の周りに数本の蜜植された杉が成長するにしたがって、株元が癒着したものらしく、地上1mぐらいのところから16本に分かれているように見える。

全体として株幹は約25mに及ぶ、樹高約30m、樹齢約600年と推定されている。

遠望すると山の続きの森のようにしか見えない。

根元には例に漏れず小さな鳥居とお社が、祀られていて「千杉白龍大神」として信仰が篤い。

大樹に神が宿ると言うのが納得できる威容でせまってくるものがある。 まだまだ若々しく見える樹勢である。

撮影2006.9.9

MAPここ


倉垣天満宮の公孫樹

2006-11-20 | 大阪府

 

大阪の北端の地は、山間部の素朴さがまだまだ残る山里で、見るべき巨木も多い。

この辺り、京都からは出かけにくい土地で道路のアクセスも良くなく、人にたずね尋ねて、ここ倉垣天満宮へ訪れた。

前々回、紹介の野間の大ケヤキからさらに北上、倉垣の歌垣小学校隣にこの神社があった。

清掃の行き届いた参道から、境内の左手に巨大な公孫樹の聳えているのが目に入る。

この天満宮がこの地に鎮座した天正12年(1584年)には、すでに「翠枝千歳なりき」と言われた美しい銀杏の巨木であったらしい。

樹齢400年、樹高22m、目通り幹周9.0m、僕が訪れた8月の半ばには枝一杯に真っ青な葉で天空を遮っていて

樹盛は旺盛、秋の黄葉の見事さを想像させるに十分過ぎる境内と樹姿であった。

 

昭和13年、(1938)大阪府天然記念物指定

撮影2006.8.18

MAP