「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

藁灰戦線異状アリ!・・ついに出た白濁

2006年11月29日 | 釉薬

タイトルが大げさなのは百も承知、しかし自分で調合をやっているとうれしいのです。
この記事は11月23日の記事藁灰戦線異状なし!」の記事の続きです。
10月1日の記事に書いた、たった80g程の即席天然藁灰に始まる釉薬作り初心者の初挑戦でもあった。
その後、逐次記事に書いてきたが、500㏄の石灰透明釉に対し、
15g、60g、そして残り全てを入れての計90gでやっと変化が出たのである。
(上の写真)小さな赤土のテストピースのマメ皿中央の底に白濁が





こちらは少し大きなマメ皿だが中央付近に小さな白濁が見える。
薄掛けでテストしたので、厚掛けするともっと出たのでは?
大体の計算では150gということだったので90gでこの結果は近い線が出ている。

とりあえず即席天然藁灰のテストはこれで終わったが、
もう少し本格的な天然藁灰作りの水簸(精製)作業は、一ヶ月半を経た今でも下記写真の通り、
セッカチ親父にしては根気強く続いている。

さてさて、そういうことで、本番に備えて、釉薬原料のうち、とりあえず「福島長石、合成土灰、
念のために、合成藁灰」を発注しました。

この天然藁灰が完成した暁には・・などと大きなことは言うまい。



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秘窯の里・伊万里大川内山再訪―(その26)

2006年11月27日 | 紀行

ここは前回訪問の時、休憩しコーヒーを頂いた喫茶店、2階が喫茶店で我々が座った窓が見える。
上絵付けの見学も出来る。
先日のNHKのお昼の放送で、献上品の最終工程の上絵付けも担当され、その様子も放送されました。
場所は案内図によると④になる。



ちょっとわき道に入ったところで雰囲気のある看板、発見!!



場所は案内図によると⑤になる。




古い店先にガラス越しに陳列されたきれいな蕎麦猪口



とんご岩を背景に窯元の大きな煙突



場所は案内図によると⑩の下になる。




場所は案内図によると④の下になる。


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Zooさん、Zooさん、お鼻が・・・短いね!!

2006年11月25日 | 作陶工程

ロクロに粘土を据えて、前に座って何をしていいのか分からない。最近、よくある。リキホルモ。
いつも同じ小さな日常食器、小物ばかり。何故、自分が使わないものは必要ないので作らない。
答えはシンプル。
土素人なので注文もない。プレゼント頼まれたことはある。
いつの間にかロクロでどの位引き上げれるか、やってました。23㎝。
最高です。

面白くなかったので、傍にあったもみがら、泥しょうに混ぜて塗ってみました。

さてこれからどうしましょう?  アイデア募集中 




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自分自身へのリベンジ!・・・やっと使える普段使いの器

2006年11月24日 | 陶芸作品
この記事は10月2日の記事「素焼きでガッカリ!!」で亀裂の入ったタタラ扁平丸皿に再挑戦した作品です。
同記事に「お気づきの点をご教示を」とお願いしたところ、多くの方からいろんなご教示を頂きました。
そして恥ずかしながらも本焼きの結果を敢えて10月11日10月19日に掲載しました。

皆さんからご指摘いただいた注意点に留意して、何とか亀裂が入ることなく素焼きを済ませ、
本焼きも出来ました。

たまたまヒシャクから自由に流した白化粧土が偶然描いた模様から最初タイトルは
「トドメじゃー・・・のた打ち回る悪魔にリベンジ!!」と決めておりましたが、
ご教示下さった皆さんにあまりにも不謹慎ということで変えました。

それにしても各陶技が未熟な妖怪と各陶技を極めた正義の味方の激しい葛藤の闘いの話にして、
写真1コマごとにセリフ入れたかったなー。  「馬鹿な不謹慎者め!!」



素焼きの様子、重ねすぎにも注意し(どこがやねん!!下はともかく上はめっちゃくっちゃやがなー)、底にも破片をかませる。



余裕で酔拳を披露する各陶技を極めた正義の味方。



赤い火炎放射でトドメをさされ倒れた各陶技の未熟な妖怪。



酔拳の途中で酔っ払って寝てしまった正義の味方。
ジャイアント馬場がパンチを食らって、膝をつき一言、「ハプー」



Data:長径32㎝・信楽赤土・白化粧土・ベンガラ・織部・石灰透明



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藁灰戦線異状なし!

2006年11月23日 | 釉薬

この記事は10月13日の記事の続きの報告です。
前回500㏄の石灰透明釉に15gの天然藁灰を混ぜた結果まで掲載した。
今回、同じく500㏄に対し一気に45g追加、計60gの天然藁灰を混ぜてみた。
まだ変化は見られません。今度は一気に?g・・・・

そこで私の釉薬の師匠に相談してみました。たぶん150g!!
よし、と思って第1回制作の天然藁灰の蓋を開けたら、後わずか、たった30gしかありません。
そこで次回は合計90gでのテスト。仕方ありません。


ところであの天然藁灰は、その後どうなってんでしょうか?
イヤイヤ、ご心配なく、今回はジックリ寝かせて丁度1ヶ月目位かな、ちゃんと水簸作業(精製)続いてますよ
ただ、だんだん水替え作業が冷たくなってきたー



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ぐい呑みから湯呑まで―未掲載小品一挙大公開

2006年11月22日 | 陶芸作品
タイトルだけは大きく出たが、要は全部を見せなきゃ、スカーとしないわがままを満たすための自己満足に
お付き合いください。とはいえ少々でも粘土と釉薬の発色の参考にでもなれば、幸いです。
(そんなもん、参考になるかいなー、よーけ混乱するだけや!!)
(あー、そーでっか。すんましぇーーん。)

次回から窯出し済んだら少しはエーモン載せますから、勘弁してやー

Data:五斗蒔白土・ワラ灰白萩に瑠璃を流す・全て酸化焼成(これ好っきゃねーん!)

 

五斗蒔白土・青白磁                        五斗蒔白土・萩釉

 

信楽白土・萩釉                           信楽白土・ワラ灰白萩

 

信楽白土・青白磁                         信楽白土・白化粧土・石灰透明

  

信楽赤土・萩釉                           信楽赤土・青白磁

  

皿山白土・青碧                           皿山白土・明日香(釉薬が流れて棚板に付いた失敗作)

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久しぶりに焼いてみっぺ!

2006年11月21日 | 焼成

前回の窯とほとんど同じ釉薬で自分自身イマイチ、パットしません。
新しい挑戦がないとワクワク感が小さいー!!

ただしこの中に前回のリベンジの作品が入ってます。
お楽しみに って程のもんでもないなー

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陶工無縁塔―秘窯の里・伊万里大川内山再訪―(その25)

2006年11月20日 | 紀行

前回の訪問の際、体力の限界でその場までいけずに、遠くから眺めることしか出来ず、
次回こそと心に記した場所である。
いわゆる今回の目玉であった。

詳しいことは知らないが、「高麗人を始め、陶工の無縁墓標880余を集めてピラミッド型にした供養塔」である。
いざ、その地を踏んでみると厳粛な気持ちになる。

鍋島藩の藩窯としての細工から焼成までの分業制の中で、自己の工程技術の鍛錬に励み、
世に出ることも、名が知られることも無く、この地にこもり一生を捧げた無名の陶工たち。
今の時代まで技術を継承・発展させて来た幾世代にも及ぶ幾多の無名の陶工達の人生を心に思い描くと共に
その苦労に感謝し冥福を祈るしかないのである。





場所は案内図によると⑮になる。

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まだあったのか! コーヒーカップ

2006年11月19日 | 陶芸作品



このところ藁灰白萩釉に他の色の濃い釉薬を重ね掛けし、流しに凝っている。
すでに何品掲載しただろうか?
今回も同じく織部を重ね流したもの。薄くて流れなかった。

下は萩釉だが、前回棚板にくっついた記憶が甦り、釉流れを恐れて薄掛けになり、発色しなかった失敗作。
釉掛けも勇気と度胸

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ベンガラでなんとか紡ぐ親子の絆

2006年11月18日 | 陶芸作品

本音で一句
「ベンガラで無理やり紡ぐ夫婦(めおと)の絆」




夫の作品



子の作品。トトロと日本むかし話を見せると釘付けになります。チャップリンの無声映画を見せるともっと固まります。
両足首を180度開いて歩いて真似します。よっつです。よろしくー 





妻の作品(初めて描いた時、何度も描いた夫より上手に描くな!!)







いずれにしてもお恥ずかしいたわいも無い作品です。

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ゴリさんが気に入ってくれた粉引きフリーカップ

2006年11月17日 | 陶芸作品



私の友人はほとんど陶芸に興味が無く、作品を見せても振り向いてもくれない。
たまには、嘘でもいいからお世辞の一つでも言ってくれてもよさそーに。
「嘘でも言えないくらい下手くそだ」と、今、声がした 。空耳か?

それだけに反応してくれたら本物だ。これまでに数回、「オッー」と反応してもらったことがある。

こんな付き合いだから、私一人の時に遊びに来てもまずお茶も水も出ない。自分でやってもらう。

たまにコーヒーが出ても、インスタントのビンからトントンと直接粉末をカップに入れ、
電気ポットからお湯を注ぎ、スプーンで混ぜてももらえない。洗い物が増える。
だからそれを知っている友人は缶コーヒーを買ってくる。私の分まで。これが美味い!!
そんな不精な私でも夜のくつろぎタイムは一杯点てのコーヒーだ。もちろんソーサーは付いてこない。

また「何が、くつろぎタイムだ!一日中くつろいでるくせに・・・」という声がした。  幻聴か?

気心の知れた男の付き合いなんてこんなもんだ。

なるほど、カップ&ソーサーが生活の中に出てこない。そんなんでもてなす客も来ない。納得! 
イヤチョット待て、なぜそれならカップ&ソーサーを作っているのだろう

これが見栄ということか!

今回はいつも稲藁や籾殻、還元材さらには自分で燃やして天然藁灰まで持ってきてくれる、
あのゴリさんが気に入ってくれた。

先日も遊びに来て、子供達がまだ小さい頃クリスマスツリーになっていたコニファーがいつの間にか
手に負えないくらい成長し、話したらさっそくのこぎりで根元から切ってくれ、肩に背負って運んでくれた。

手前味噌な話であるが、その時にプレゼントで渡したら、喜んでくれた。いつまでも使ってもらえーーー!!

弁柄で描いた麦の穂がバックの黒土にかき消され消えかかっているが、描く時は白化粧土で真っ白だったのである。
黒土の粉引きもチョモランマの氷壁を思わせる絶妙な色合いを見せてくれた。

Data:高さ11㎝、口径9㎝・黒陶土・白化粧

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2回目のさや鉢還元焼成

2006年11月16日 | 陶芸作品

遅くなりました。焼成から1ヶ月遅れの掲載になりました。10月22日の記事で書いた
2回目のさや鉢還元焼成の作品です。

やったー!!と思える結果だと早めに掲載されますが、そうでない場合は今回のように遅れます。
取り立てて特徴の無い結果に終わりました。
なら、載せるなよー!!  なんて言わずにここは我慢  、我慢  







全体的に炭を高台付近に積み込めたせいか、底が黒ずんでしまった。それと貝高台の跡。
白と黒と汚れと全てが風景なのであります。





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左手では飲めません・・フフフ

2006年11月15日 | 陶芸作品



こういうのをカップ&ソーサーって言うんですね?ソーサーって言葉、あまり使ったこと無いなー
そうか、ソーサー自体を使わないもんなー。洗い物増えるから。

このゆがみは切り糸で切る際に右手が触れてしまったのです。
悪戯心でそれをそのまま生かしたのですが、何せ取っ手の場所が悪かった。
左手で飲めない。
右手で飲めばいいじゃん、どうしても左手で飲みたければ底持ちゃーいいじゃん・・なんて言えません。





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つい1ヶ月前は夏だった・・・小さな浜辺の風景

2006年11月13日 | Photo Album
























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お気に入りのビアーマグ

2006年11月10日 | 陶芸作品

素人ながらもいつも以前に作った作品よりいいものが焼けるといいなーと思いながら作っている。

しかしそういうことはめったに無いのである。

今回は珍しく以前の作品(9月2日掲載9月6日掲載)を少なくとも自分の好みでは超えてくれた。

ほとんどが藁灰白萩を基調に他の釉薬を流すのだが、今回は上水を抜いて濃くしたはずの
藁灰白萩が薄く流れ、その上に流した織部がよりはっきりとした色合いを出してくれた。
これが自作の藁白釉だとうれしさも100倍!!だろうなーーー。いつになることやら??

Data:口径8.5cm、高さ10cm・黒陶土・てびねり





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