年頭最初の投稿記事はデスクトップからいつも私を見守っているこの人の写真で飾ろう。
というのも、昨年大晦日の朝日新聞の天声人語に、この人の人生が語られ、
「その歌は、人々の心の中に流れ続けてゆくだろう。」と締めくくられた。
昨年中に亡くなった多くの著名人
(海外ではヨハネ・パウロ2世をはじめ、国内でも後藤田正晴、中内功・・・・・・等)の中から、
敢えてこの人が選ばれ記事になった。
編集者の粋を感じると共に、改めてこの人の生の唄が聴けない哀しさを感じた。
昨年4月17日付、朝日新聞の朝刊の社会面にこの人の訃報が載った。
フォークの神様、岡林信康氏らとともに世相を風刺し、
常に批判のメッセージを送り続けた高田渡さんの訃報であった。
知らない人も多いと思うが、僕らの世代の人なら、デビュー曲で放送禁止になった
「自衛隊へ入ろう」と言う逆説的メッセージの曲は知っているだろう。
実は私もその類で、一昨年、NHK-BSで放送された、
ETV特集「フォークであること」~高田渡と高石ともや~を見てから、
その後、数本のドキュッメンタリーをあさるように見、CDをあさるように聴いた一人だ。
TBSで放送された筑紫哲也さんとの対談で、「高田 渡さんが年下です」
と言うユーモラスなテロップが流れるほど、その風貌は享年56歳とは
思えないほどふけて見え、対談の途中で酒のため寝込んでしまうほどの
酒好きで、世間の目を意識しない生き様は私の心に深く刻み込まれ、
その風貌、言葉、酒、それらからかもし出される雰囲気のとりこになった。
その雰囲気は、ボードレールやヴェルレーヌ、ランボーを唄う唄い人、レオ・フェレを、
またポルトガルの民衆の哀愁や郷愁(サウダーデ)を唄うアマリア・ロドリゲスを思い起こさせる。
気ままで旅が日常の風景であると語った高田渡。
今は亡き、現代の吟遊詩人、放浪の唄い人に乾杯!
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