私の器は未だに常にテストピースである。
灰釉の気まぐれな性分に振り回されて、
確実な結果を予想して釉掛けをした事がない。
それだけに、ガッカリすることも多いが、
意外な結果に小躍りする事もある。
今回は土は絵唐津土。ブナ灰糠白釉とこまち糠白釉のテスト。
このブナ灰釉、厚掛けでは棚板に流れる。微妙な濃度と厚さ。
怖くて高台までしっかり掛けれない自分が情けない(笑)
未だにあの一回だけ小躍りした白には出会えません。
今や一番の安定性を見せるこまち糠白釉でさえ、
釉の濃度や釉の厚さによって微妙に結果は異なってくる。
薄掛けするとブルーが顔を出し、厚掛けすると白濁が流れます。
ほぼ気まぐれさも癖も自分のものに出来たような気がします。
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多くても週に6個しか出来ない私の制作ペース。
これはこれでどうにもならない事なので諦めがつく。
しかし今週はこの貴重な6個が一日で3個になった。
最近、不注意で本焼き完成までの間に、落としたり、欠けたり、割ったり・・・・
まず6個のうちの小鉢とお猪口。小さかったので乾燥が過ぎた。
小鉢は削りの段階であて土を抑え過ぎて口縁部に亀裂が入り欠けた。
お猪口は高台まで乾燥が過ぎて、彫刻刀で削っていたら向こう側が見えた。
生き残りの4個は先日の白化粧土・土灰釉生掛けのリベンジ。
前回は外側に柄杓でかけ、二重掛けになった部分が剥離していたので
今回はズブ掛けにした。
そのうちの1個、花入れ。
先日の土灰の生掛けのタイミングよりも早くして、
白化粧土とのなじみを良くしようと考えて、
白化粧土の乾燥から10分位おいて、土灰釉を生掛けしてみた。
その時、ちょっと欲が出て見込みに入れたのが運のつき。
高台も薄かったのだが、指で持っていた高台部分がへたれて
亀裂が入った。
写真は貴重な生き残り3個のうちの徳利。他にお猪口と花入れ。
よくて週に2日しか出来ない貴重な作業日。それも30分から1時間が限度。
こんな日はなんとなく空しい感じと、取り返しのつかない単純な不注意を悔み続ける。
かと言ってどうなるもんでもなし、また作ろう!!
窯もロクロも逃げやしない!
逃げて行ったのは時間だけ!!
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今年3月に完成したミニギャラリー「陶酔庵」。
ほとんど誰も訪れることなく、我が家に遊びに来た友人や親戚が
無理やり私に連れられて見ることになります(笑)
何とか看板を掲げ、釉薬サンプルの作品を並べてはいたものの、
照明はその段階では吊り下げ式の和式照明器具。
インテリアに詳しい友人にせめてギャラリーらしいスポットライトを
と助言をもらっていました。
その場は隣の部屋の天井直付けの蛍光灯と取り替えてそのまま半年以上が過ぎていました。
途中、スライドレールやスポットライトを求めてホームセンターや電機屋さんを
探したのですが、置いてないとの返事で半ば諦めかけていました。
そこへ昨日、兄の長男(甥っ子で電機メーカー勤務)がわざわざ長崎から機材全て持ち込みで
屋根裏まで登って配線位置を変更したりしながらスライドレール取り付けと
大きさはさまざまですが4基のスポットライトを取り付けてくれました。
このブログでその記事を読んだらしく、少しづつ機材を集めてくれていたらしいのです。
しかもそれだけではなく、私が苦労して陳列棚などの木工作業をしているのを
知って、電動丸ノコ、インパクトドライバー、ランダムサンダー(板の表面を磨くもの)
等々他にもいろんな電動工具のお土産付き。
こちらからのお土産は私のつたないコーヒーカップや焼酎カップ、冷酒カップ
などささやかなものでした。
Kちゃん、昨日は本当にお疲れ様!!
甥っ子を見送った後、貧乏性の我が家ではギャラリーで取り外した
天井直付けの蛍光灯を磨いて大切に倉庫に治しました。
するとカミさんが「これ工房に付けようよ!」と言いだしました。
やっと一息ついてホッとした瞬間のアイデア発言です。
実は工房も吊り下げ式の和式照明のままなんです。
それじゃ、と重い腰を上げ作陶台に載って和式照明をはずすのは簡単でしたが、
何せ天井直付けを作陶台では私の身長でやっとつま先立って、器具をねじ止め。
インパクトドライバーでねじをガガガガ~~~とやったら、金属を突き破ってネジだけが行きました。
普段身体を小さく丸くして生きているのに、急に大きく背中を伸ばしてドジばかり、
挙句の果ては腰の筋肉がツッタリ、夫婦でアチコチ、アイタタ、ツッタ、ツッタと大騒動。
貧乏性を治す薬ってないもんでしょうかね???・・・かね?かね?そうか金が薬か!!
でも処方箋じゃくれないし・・・・
せっかくのいい話がとんでもないところへ落ちちゃいました。
さー、ここまでくれば、ケアレ・スミス君、今度は君の出番だよ!
ギャラリーの壁板の上にクロス全部張り替えて、カーテン付けてよ!!
誰も訪れる事のないミニギャラリーのために(爆)
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ビードロ釉はまだ調合して2日目。
上水も抜いてないのでジャブジャブ状態の濃度の薄さ。
さらに用心して薄掛け。
あー、それなのに~~~、それなのに~~~!!
この釉薬一体どうやって使えばいいのか・・・・
経験豊かな御仁はレシピを見た段階で、この結果は当然予想されていた??
私も想定内?だから念のために欠けた棚板を敷いていた。
被害は最小限に、これも苦い経験から学んだ知恵。
失敗もまた人を育てる。脳を育てる。
一方で日に何億と言う脳細胞が死んでいく。
流れた釉薬を見ていたら、なぜか子供の頃よく食った
カルメラ焼を思い出して食いたくなった。
それもエメラルドグリーンならぬ琥珀のウィスキーを飲みながら。
ウィスキーは山崎ではなくアイラ島のシングルモルトである。
などとキザな事を書きながら、
映画「ジュラシックパーク」で古代から現代にDNAを伝送した蚊を閉じ込めた琥珀
をも思い出した。
以上の状況からショックはそう大きくなさそうである。
気を取り直して、前回の窯出しに続き、またもやグラインダーの出番が。
せっせと運んでガラスの粉塵にまみれて削りましたとさ(爆)
それよりももっと大きなショックが!
人間は余り学習してないというか、物忘れと言うか、
棚板から上手くはずしたはずの器の高台からはみ出し流れた釉薬を
とりあえずトンカチで軽くコツンコツンと叩いていたら
前回に引き続き今回も高台がポッロリ・・・・
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上水も抜いてないのでジャブジャブ状態の濃度の薄さ。
さらに用心して薄掛け。
あー、それなのに~~~、それなのに~~~!!
この釉薬一体どうやって使えばいいのか・・・・
経験豊かな御仁はレシピを見た段階で、この結果は当然予想されていた??
私も想定内?だから念のために欠けた棚板を敷いていた。
被害は最小限に、これも苦い経験から学んだ知恵。
失敗もまた人を育てる。脳を育てる。
一方で日に何億と言う脳細胞が死んでいく。
流れた釉薬を見ていたら、なぜか子供の頃よく食った
カルメラ焼を思い出して食いたくなった。
それもエメラルドグリーンならぬ琥珀のウィスキーを飲みながら。
ウィスキーは山崎ではなくアイラ島のシングルモルトである。
などとキザな事を書きながら、
映画「ジュラシックパーク」で古代から現代にDNAを伝送した蚊を閉じ込めた琥珀
をも思い出した。
以上の状況からショックはそう大きくなさそうである。
気を取り直して、前回の窯出しに続き、またもやグラインダーの出番が。
せっせと運んでガラスの粉塵にまみれて削りましたとさ(爆)
それよりももっと大きなショックが!
人間は余り学習してないというか、物忘れと言うか、
棚板から上手くはずしたはずの器の高台からはみ出し流れた釉薬を
とりあえずトンカチで軽くコツンコツンと叩いていたら
前回に引き続き今回も高台がポッロリ・・・・
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私は最高に体調の良い時でさえ、一日に30分から1時間の作業が限界である。
ウルトラマンのカラータイマーよりも若干長いが陶芸をするには短すぎる。
だから下手なロクロを回しても1日に土練り等の準備を入れると3個から6個。
翌日はあらゆる疲れが襲ってきておやすみ。
それでも頭の中は釉薬や陶芸に関する事がグルグル回る。
そのため乾燥は発泡スチロールの箱に入れて調整をする。
その翌日、一時間をかけて削る。
また次の日はおやすみ。すると週末が来る。
一週間で3個から6個の小さな器ができる。
贅沢と言えば贅沢、スローライフと言えば格好もよいが、
やりたい事が山ほどあるのに、何も出来ない苛立ちはいかんともし難い。
そんなペースなので、いくら小さな電気窯とはいえ、満杯になるには二ヶ月はかかる。
最近は待てずにスカスカ素焼きをやっている。
本焼きも2ヶ月に一度ペース。だから窯出しのワクワク感もひとしお。
体調が最高に良い時でこのペース。
季節の変わり目など、一旦体調を崩すと2週間から3ヶ月間何も出来ない状態になる。
そんな時、陶芸が頭から引っ越しをするとかなり重症。
天使と悪魔が代わる代わるやってくる。
そうならないためにも陶芸への情熱を維持し続けるために、
毎日ブログの更新をする。
これだけ情熱を注げる陶芸に出会えた事に感謝しながら!!
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先日の土灰を使ってさっそく新しい釉薬を作ってみました。
釉薬の虎の巻に5種類の基礎釉が載ってますが、
そのうちまだ作った事がないビードロ釉を作る事にしました。
虎の巻では天然松灰70:長石30と書いてあるのですが、
今回この松灰の代わりに自作天然雑灰を使ってみました。
灰に含まれる鉄分によって、酸化焼成で黄~茶色、
還元焼成で青~緑色となってます。
とにかく流れやすいとの事ですが
松灰が雑灰に代わってどうなるものやら・・・・・
テストピースが今、窯の中に入っています。
期待が大きいとガッカリも大きい!!
これまでも最初から喜んだ事はないので、
とりあえず落ち込んで、勝負はそれからです(爆)
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先月、水簸(アク抜き)作業を終えて、乾燥を始めた土灰のその後の様子。
タイミングの悪さは相変わらず。
晴れ間の続いた真夏にはなにもせず、あわててモルタル用の舟に移して
乾燥に入ったとたん、翌日から秋の長雨。
それでも傾斜した舟の下の方に貯まる上水を少しづつ流しながら
何とかここまで来た。
このひび割れした土灰の塊、黒砂糖の塊にも似てこれをほぐすのが一苦労。
園芸用のスコップや本物のスコップさらには錆落としの鉄製のヘラで小さく崩していく。
そして、二つの舟の一方に少しずつ移し、何度も天地返しをしながら天日で干す。
大体白くなって乾燥したら、フルイに通して取りこんで天然土灰の完成。
と書くのは簡単、この作業は結構根気のいる作業の繰り返し、これがしんどい!!
フルイは80メッシュを通すと砂や不純物を結構除去できるが、
小さいので回数が増えてツライ!
でも粒子はまるで小麦粉のような繊細さ。気持ちいい~~~~~!!
園芸用の一番目の細かいフルイで通すと、砂も不純物も通す。
残るのは小さくなっているが灰の塊。これだけを別に集めてまた小さくほぐす。
再びフルイに通す。とりあえずこれで完成!
正直、あれ以来ほったらかし。もう少し早くほぐし始めたらもう乾燥していたろう。
3月に薪ストーブで使った灰を分けてもらってもう7カ月。
ほとんどポリバケツにぶち込んで水交換もサボッっていたツケが今になって
ボデーブローのように効いてきた。
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先日の徳利の行列に出演出来なかった徳利4号。
かわいそうに徳利4号は無謀な冒険の餌食になってしまったのです。
白化粧土の生掛けから少し乾燥を待って、土灰釉を生掛けしてみました。
その結果がこの姿。もちろん釉薬の生掛けは初めての事。
剥離して剥げ落ち、一部下から白化粧が出てきました。
土灰釉には天草陶石やカオリンを少々入れており、剥離は無いと踏んだのだが!!
何せ、初めての事、こうなるとどうしていいものやら分らない。
このまま本焼きにぶち込むと棚板に剥げ落ちた釉薬が・・・
そうそう何事も初めから上手くいくわけないが、
白化粧土と土灰釉の相性が悪かったということでしょうか??
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