10年程前までは、まず日曜日になれば一人離れ小島の磯に釣り糸を垂れ、
繊細な棒浮きの揺らぎをじっと見つめて一日を過ごしていた。
妻も幼い子供も顧みる事もなく。
家から車で一時間ほどの北九十九島の瀬渡し場から、竿バッグ・まきえバケツ・クーラー・リュックと大きな荷物を両手に抱え、瀬渡し船に乗り込んで、満潮になると海に消える沈み瀬にも上がっていた。
そんな私が病気で紫外線にもあたれず、釣りも出来なくなって10年近くが経った。
仕方なくマイホームパパを演じながら、いつの日か放浪の旅に出ようと静かに自己再生を計る。
昨日、親の代からお互いに行き来し泊まったりもしていて、今や我が子が我が家のように世話になっている従兄弟の家に
お参りに行った。もうお互いに両親を亡くし、それでも行き来は続いている。
その場で「ちょっと釣りに行こうか」という話になった。空を見ると雨曇りで涼しく紫外線も大丈夫。どうにかもてそうだ。
あまり体調もよくなかったが、久しぶりに行くことにした。
竿はもちろん仕掛けからまきえ、えさ、腰掛ける椅子まで準備してくれている。
体一つで付いて行くだけ。それも家から歩いて下って5分で磯に着く。
漁港の湾内で漁船が停泊する堤防の向かい側で、磯の雰囲気も充分。しかしどう見ても何も釣れそうになく、
他に来る釣り人はなく道具も置いたまま帰れるほどのプライベートビーチならぬプライベート地磯なのだ。
午後3時頃から夕まずめの6時頃まで3時間、完全殿様釣りを楽しませてもらった。
釣果は31㎝のメイタを筆頭にメイタ6匹、皮はぎ2匹、バリ2匹、木っ端グロ、アジゴその他。秋磯全開!!。
ヘラぶな釣りの様な棒浮きがピコピコと沈むとたまらない感触。数年ぶりに釣りの醍醐味を味合う事が出来た。
釣果はこれでも今時の地磯では立派なものだ。
釣りを終え、釣ったばかりのメイタの刺身をご馳走になり、久々に釣り談議に花が咲いた。
これも私にとっては大切な日常からの異質の時間なのだ。
これは大昔の私です。ここは大潮の満潮になると完全に海の中に沈みます。
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