「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

玉だれを狙って・・・・ぐい呑みからお猪口まで

2007年10月31日 | 陶芸作品

今回の焼成は、いわば第一回焼成テストの第二弾。
第一回と同じく唐津土を使って弁柄で文様を入れたものを含めてぐい呑み6品に
「秋田こまち釉」を二重掛け、焼成温度を前回の1220℃から1250℃に上げてみた。

今回はとりあえずきれいに見える写真だけ!

当然予想できる危険性は理解していたが、予想が甘かった。ドジでした。
このうち2品ほどが落とし穴にはまってしまいました。
折角その危険性をアドバイスしてくださったkarwenさん、焼成窯詰めの様子をupしたのが遅く、
アドバイスを生かすことが出来ずにスミマセン

と言うわけでドジな写真は次回に!

















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唐津紀行ー本当の目的

2007年10月29日 | 紀行


本当の目的は唐津土でも古唐津でもありません。
本当の目的はウィンドサーフィン、一度やってみたかった。これは無理です。
本当の目的は・・・







ヤバイ!見つかってしもた!




こうなる事だったのです。
海で遊びたいと言った二人はおもちゃのプラスチックのスコップとバケツを持って
ここで二時間近く二人だけで、ただただ穴を掘って遊んでいました。

兄ちゃんは来年、多分我が家を巣立っていきます。
チビ子は来年から小学校。
二人だけの想い出を作って欲しかった。これが私の胸の内だけの目的でした。

二時間近くたって様子を見に行った時には、70cm位の穴を掘って二人だけのタイムカプセルを埋めているところでした。

その穴に私がタバコの吸殻を捨てたので、チビ子に大声で叱られました。
二人は急いで穴を埋め、10年後にまた掘ろうと目印に砂浜に流れ着いた竹をさしていました。

その後、邪魔者は静かに去って行きました。




その様子をこのトンビだけがジット見守っていました。




この広い砂浜の右にも左にも誰もいませんでした。ただ二人だけ。




写真中央の少し高いホテルの右手に少し小高い小山が見えます。
これが唐津城です。
先日の唐津城の写真の最後はここから撮ったものです。

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自作土灰釉 No.4 完成

2007年10月27日 | 釉薬

先日、秋田からご好意で送っていただいた釉薬原料を使って早速、4番目の土灰釉を作りました。
名づけて「こまち糠白釉」、多分白マット調、自分で作りながら多分と書かねばならぬ情けなさ!

同封されたレシピに従って作ってみました。テスト焼成をしなければハッキリした事は分かりません!

秋田杉の木灰、秋田こまちの糠灰、インド長石が主原料。
ミキサーに掛ける時、水をたっぷり使って何とかふるいを通そうと言う作戦。
だからうわみずが釉薬の倍くらい出てきます。少しづつ汲み取ります。

現在、テストをしようにも作品在庫0、少し制作にもかからなくっちゃ、ロクロも錆び付いてなきゃいいがな~~。
次回、焼成でテスト予定。




だいぶ辛抱してきましたが、100均メッシュではどうしても通り抜けてしまうので、清水の舞台から飛び降りて死んじゃった。
じゃなかった、つもりで「本物のふるい」(あの昔の薄板の厚いヤツで出来ている職人さんの作った・・・・ワカットルッチュウネン)
の100番を近日中に購入予定。
わざわざ公開ブログで貧乏をカミングアウトする必要もないのですが・・・・


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唐津紀行ー名勝虹の松原を望む

2007年10月25日 | 紀行


唐津城から東側には名勝虹の松原が望めます。
日頃小さな砂浜しか見れない私達には広大な風景です。
少し右側をのぞいて見ますと、



民家やホテルの奥に深い緑の樹木の帯が見えます。これが虹の松原、中央に2車線の国道202号線が走ります。
昔は必ずここを通って福岡方面へ行っていました。今はほとんどここを通る事はありません。

その奥に台形の山が見えますがここが鏡山。さらに右側に視線を移します。




右手に舞鶴橋(唐津城は舞鶴公園内)、その奥には松浦橋が見えてきました。



丁度舞鶴橋をくぐって、唐津と高島を結ぶ定期船が帰ってきました。



唐津城を下りて、すぐ近くに趣のあるこの店を見つけのぞいてみました。
たくさんの素晴らしい唐津焼に見とれて、特に粉引唐津・絵唐津に惹かれましたが値段もすごい。
すぐその横に、最近興味を持った古布の様なテーブルクロスやテーブルランナー、ランチョンマット、
に目移り、結局は先程の粉引唐津と値段のあまり変わらないどこでも買えるテーブルランナーを買ってしまいました。

男は一度店に入るとなかなか手ぶらで出て来れないのです。金も持たずに見栄だけ持って。
この前、有田を訪れた時、どんな店でも平気で入っては出てくるおば様方に、度胸を教えてもらったばかりなのに・・・・・



先程のお店でもらった観光案内パンフレットで、唐津駅から歩いて1分、
唐津市ふるさと会館「アルピノ」という大きな建物に唐津焼総合展示場があることを知り寄ってみました。

普段は2階が会場らしいのですが、ラッキーなことに1階で「第27回唐津焼展」が開催されていて、
唐津焼協同組合加入の多くの窯元さんがブースで作品を展示販売されていました。
おかげで絵唐津・朝鮮唐津・斑唐津・粉引唐津・三島唐津・彫唐津などの名品を見ることが出来ました。
しかし2階の総合展示場は電池切れで見ることが出来ませんでした。
帰って気が付いたのですが、アルピノのすぐ近くに、肥前の三右衛門の一人「中里太郎右衛門」さんの陶房があったのです。

唐津城の古唐津といい、今回の総合展示場といい、太郎右衛門さんの陶房といい、ここまで来て大切な物を見逃しま~し~た。
再訪の折は是非、充電器を持って・・・・携帯電話じゃないっつ~~の!!





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初めての自分の粉引き・・・生化粧

2007年10月23日 | 陶芸作品


これまで既製品の白化粧土や自作白化粧土を掛けて土灰釉で焼いたものは
何度か掲載してきましたが、

やっとやっと、これが今の自分の粉引きです。
ブツブツや崩壊恐怖症に悩まされながらも試行錯誤を重ねてきた自作白化粧土
生掛けにこだわってきました。その理由は後日記事にでも書こうと思います。

なんでやろな~~の3枚の皿のうち亀裂の少なかった2枚に石灰透明釉を掛けてみました。
土は信楽赤土の4号、ブツブツは相変わらずですが、淡いベージュ色のあたたかい土味が出ました。

と、自分では思ってます。
(これを自画自賛というのでしょうが、そうでもせにゃ~~、やっとられん!!)

写真は上手く色が出てませんが(スミマセン!)写真の2色の中間くらいです。
自作白化粧土や自作釉薬に熱中するあまり、ロクロも挽かず、制作もボチボチ、器そのものが全く成長しません(笑い)













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最後の自家製天然土灰の乾燥と秋田の土灰

2007年10月21日 | 釉薬


天然ワラ灰に比べて、わずかしか調達出来なかった天然木灰、1回目でも2~3kgしか採れなかった。
そして今回が2回目の乾燥、例の布団のシーツで作った大袋に移し乾燥に入った。
大きく膨らんでいるがほとんどが水分、乾燥して完成時には3~4㎏になるだろうか?もう在庫はない。

丁度そんな時、宅急便が届いた。憂いは吹き飛んだ。
秋田から再び送られてきました。秋田の風土によって育まれた釉薬原料が。
秋田こまちのワラ灰、籾灰、秋田杉の土灰と共に一片の陶片。

見知らぬ人から見知らぬ人へと送られる無償の善意のかたまり。
ただただ深い感謝の心を届けることしか出来ません。

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唐津紀行ーいろんな唐津城

2007年10月19日 | 紀行

実は唐津城、今回が初めてなのです。
隣県に住みながらこれまで唐津の市街地に入ったことがなかったのです。

昔は松浦橋を渡って唐津城を左手に見ながら虹の松原を通って福岡・本州方面へ車で走っていたのですが、
いずこの街も同じでしょうが、渋滞を避けるためか?徐々にはるか手前からバイパスの入り口が
出来て右手に曲がり、いまや唐津城など見えないまま福岡方面へ行く事になります。
だから唐津は普通の人にとっては素通りの街なのです。
しかし今の私にはこのバイパスを通る必要もなくなりました。遠くへ行かないからです。


そんな私も片道一時間ほどの行動しか出来ないようになって、陶芸に出会い、
さらに古唐津の持つ民芸調の素朴な風合いに魅せられて、今回初めて訪れたのです。
しかし、エレベーターを使わずにやっとの事でお城に到達した私は、天守閣内を散策する気力・体力は残っていませんでした。
後で知ったのですが、天守閣の内部は古唐津や唐津藩時代の絵図や武具など貴重な品々が展示してあったのです。

古唐津に憧れながら見ずじまい・・・再訪を誓う!













はるか遠くの虹の松原からかすみの中に、かすかに唐津城が見えました。精一杯ズームで寄ってパシャッ!
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唐津紀行-唐津城

2007年10月17日 | 紀行


それまで陶芸の土はネットで購入していました。でも唐津土は使った事がありませんでした。

今年の3月、奥さんの実家が伊万里にある友人が、伊万里の道の駅にあったからとお土産に
唐津土を5K買ってきてくれました。これが唐津土との出会いです。

唐津土を求めて唐津城へ行ってきました。唐津城には唐津土は売っていません(笑い)
たぶん唐津名物「松露饅頭」はあったと思います。

駐車場から唐津城入り口に入るとエレベーターの案内があります。同行者と一緒に登ろうと
エレベーターには乗りませんでした。

もし、また来る事があったら絶対にエレベーターで昇ります。

















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素焼きと1250℃のテスト本焼き

2007年10月15日 | 焼成

今回作り足した物を素焼き。




前回の本焼きがこまち釉のテスト焼成で、その窯に入りきれなかった未熟な自作釉の
作品を中心に、その間に厚掛けのこまち釉を入れて焼成温度を1220℃から1250℃に上げての
テスト焼成です。
色々問題点を抱えた自作釉、少しは光が見えてくる事を祈りつつ・・・・

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未熟な自作釉

2007年10月13日 | 陶芸作品


前回まで掲載した「秋田こまち釉」焼成テスト試作品。
それぞれの土によって味わい深い風合いを見せてくれた完成度の高い釉薬でした。
それもそのはず、釉薬原料から調合割合等の情報まで全て、秋田の風土の中で作品を焼かれている
不衒窯さんのご好意からの提供によるものでした。

その同じ本焼きの窯の中に黒陶荒土を使った未熟な自作釉の2品が入ってました。
友人に調達してもらったワラ灰と木灰を水簸して作った土灰釉と藁白釉。
何度も試行錯誤を繰り返すも未だ満足すべき結果が得られません。





※黒陶荒土に自作藁白釉、白濁もまだらで例のブルーも出ない。この結果を見て
 先日、原料を調整追加、結果は次回の窯。






※黒陶荒土に自作土灰釉、ところどころにブルーは出たものの透明釉状態、
 先日の作品にも色々と問題点が出たので、釉薬原料の調整、メッシュ通し等、対処中。
 次回の窯では1250℃で焼成テスト予定。
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自作「秋田こまち釉」試作第一号の焼成テスト(黒陶荒土編) 

2007年10月11日 | 陶芸作品


この「秋田こまち釉」焼成テストも今回の黒陶荒土の3品で最後です。
手元にあった5種類の土、御影白土・赤土、唐津土、信楽赤土4号、黒陶荒土を使い、
それぞれに既製白化粧土、自作白化粧土、呉須、弁柄を使いながらテスト焼成してきました。

それぞれの土によって、時に荒々しく、また時にしっとりとした落ち着いた風合いを見せてくれました。



※土と釉薬のみ






※土と釉薬のみ・・上のぐい呑み同様にこの茶碗にも昔懐かしい「例のブルー」が出ました。






※土の上に自作の白化粧土を掛け、その上に釉薬。やはり白化粧土にはかなり渋い味わいを見せてくれます。

白土に対してはほとんど温かい感じの透明釉、赤土に対してはそれぞれに独特の色調を、
黒土に対しては透明釉の中に深いブルーを、白化粧土に対しては個性的な地味な表情を見せてくれました。
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自作「秋田こまち釉」試作第一号の焼成テスト(信楽赤土4号編) 

2007年10月09日 | 陶芸作品


今回は信楽赤土4号を使って秋田こまち釉を試したマグカップと
お茶漬けドンブリ風の飯腕の2品です。

上のカップは信楽赤土4号に弁柄で草木絵柄を入れこまち釉を掛けたものです。
ご覧のとおり高台は切り糸の跡はもちろんロクロの土から切り離すときの
4本の指跡までそのまま大胆に残してみました。

写真ではチョット見にくいかも知れませんが、
弁柄で描いたススキに降りかかる雪のように淡いブルーが点在して、
先日の御影赤土のカップとはまた違った景色を見せてくれました。

今回の一番のお気に入りですが、もう一つの飯腕同様に重い!!
高台部分に一切削りを入れてないので当たり前と言えばそれまで・・でもお気に入り!!


 





このお茶漬け風ドンブリ、信楽赤土の上に自作の白化粧土を厚く掛け、こまち釉を。
汚い系の筆頭みたいな色調ですが、最近こういう超地味な色調がタマリマセン!!












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なんでやろな~??

2007年10月05日 | 作陶工程


またまた亀裂が入りました。皿にも体にも心にも!!

頚椎のヘルニアが原因の首、肩の痛みも少し軽くなり、
現役ラガーマンの息子にやってもらった強烈ストレッチで
余計にひどくなって一週間歩けなかった腰痛も少しは楽になり、
検診で「陽性です」と告げられ、一日がかりで受診した大腸ファイバーも
数個のポリープ発見で終わり、さーこれからとやっと制作意欲がムラムラと涌いてきた矢先、
白化粧土かタタラいたざらのいたずらか??

タタラ皿にはさんざん泣かされてきたので、締めだけはやったつもり。
和タオルの布にはさんでさすったりなだめたりもちろんエッジも。
でもなんで全面白化粧土の2枚には入らず、これにだけ?
条件は皆同じ、思い当たるふしは、この1枚だけエッジを切り弓できった事。
白化粧土を掛ける際に、浸ける時に亀裂付近を持った事。
全面崩壊を恐れて、かなり乾燥のはやい段階で掛けた事。







亀裂は見るたびに育ちます!!
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自作「秋田こまち釉」試作第一号の焼成テスト(唐津土編) 

2007年10月03日 | 陶芸作品


今回は唐津土を使って秋田こまち釉を試してみました。
唐津土単体、呉須、弁柄、自作白化粧土を組み合わせて
いろんなバリエーションを試してみました。

本当は絵唐津の素朴さに憧れて、色々描いてみたのですがほど遠いものになりました。
筆の運びが難しいですね

御影白土のときと同じ透明釉に近いのですが、土との相性によってまた違った風合いを見せてくれました。

※上は唐津土に弁柄で麦の穂を描いてみました。少し流れて麦の穂がワカリマセン




※唐津土にこまち釉のみ


 

※唐津土に弁柄で外には草木、内には魚を書いてみましたが、前回同様、流れて魚の鱗が見えなくなりました(笑)


 




※唐津土に自作の白化粧土を掛け、弁柄でなすびと枝豆を描いてみましたが下手ですね



 

※唐津土に呉須を試してみました。口縁部に亀裂が入ったので、息子に自由に描かせてみました

全体的に呉須も弁柄も流れて少しにじんだ感じになるのですが、
ハッキリと絵柄が出るよりも雰囲気としては私は好きですね。
苦手で下手な絵柄に少しごまかしが効く??

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自作「秋田こまち釉」試作第一号の焼成テスト(御影赤土編) 

2007年10月01日 | 陶芸作品


御影赤土は粘土自体はもう手元になかったのですが、たまたま素焼き済みで本焼き待ちの
手びねりのコーヒーカップがあったので、それで試してみました。
ただしすでに既製品の白化粧土が掛けてあったので、御影赤土単体での相性は確認できませんでした。

以前であれば、なんだこりゃー・・・と言いそうな色合いですが、
最近こういう少し見た目に汚い、渋い色合いにも興味が出てきました。

貫入の入った厚いガラス質の中にピンホールや小さな気泡をたくさん含んでいるうえに、
御影赤土の鉄分も出て、どこかの煎餅みたいな複雑な風合いになりました。







よく見えませんが、高台は切り糸の跡をそのまま残してみました。
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