「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

粉引き・・・叩きタタラ丸皿 No.4~6

2008年12月30日 | 陶芸作品


先日の手抜きタタラ丸皿が焼けました。
一番小さな丸皿に何にもなかったのでチビ子のミスタードーナツ!
もうチョット気の利いたおかずとかあればよかったのに!







次は口径20cmの丸皿に白化粧土を載せてグルット回してみました。
なぜか偶然「犬神家の一族」になってしまいました(爆)











最後の3枚目は例の手抜き叩きタタラ丸皿です。
叩きで手を抜いたために、特に縁の〆が甘く一箇所に小さな亀裂が出ました。
縁上げも中途半端にはずしたためか少し下がってしまいました。






それでもこの手の丸皿は我が家では取り皿として大活躍です。
ホントですよ!嘘ではありません。


  応援のワンクリックを   


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕焼け小焼けで日が暮れて・・・時々刻々

2008年12月28日 | Photo Album


最近、夕焼けを見ることが少なくなったような気がする。
夕焼けという現象自体が減少したのか?
子供の頃は毎日夕焼けを見ながら家に帰ったような記憶がある。

というよりも、年齢を重ねるうちに、夕焼けを美しいと感じる感性と
外をゆっくりと眺める精神的・肉体的余裕というものがなくなってきたのでは。

出来れば子供のような純朴な感性を保ち続けたいものだが、
悲しいかな、自己主張と我欲だけが奥深く内在し続けているのである。


























こんな夕焼けの出る日は、九十九島の夕景もさぞかし美しかろう。
今頃がピークで全国からのカメラマンと観光客でにぎわう。
とうとう今年は一度も撮影に行かなかった。


  応援のワンクリックを   
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手抜きの叩きタタラ丸皿

2008年12月26日 | 作陶工程


下の写真は丹念にタタキ板で叩いて延ばしたもの。
少しづつ回転させながら叩くので、結構時間はかかるし根気の要る作業。
人間は少しでも楽をしようと考える動物。それがときに発明を生み、今回の失敗も生む。

タタキ板で丹念に叩く作業に疲れた人間は、側にあった海岸で拾った砂石を持ち出した。
石目も付くし重量もタタキ板に比べると重いので早く延びるだろうと・・・
おまけに縁を〆るロープも細紐でしっかり縛るのが面倒くさく輪ゴムで済ませた。
確かに早く延びるし、石目も付く。
しかし回数が少ない分締りも悪く、輪ゴムで止めた縁の締りは特に悪い。

あれだけタタラ丸皿の白化粧による亀裂に悩んで、師匠に教えていただき、
やっと得とくしたタタキの方法。
喉もと過ぎればナントヤラ・・・で早くも手を抜いたシッペ返しは素焼き時の亀裂となって返ってきた。

やっぱり人間は楽をしてはいけないのだ。と悟る。





縁上げに使う奥にある30Wの蛍光灯には大き過ぎ32Wには小さい。
帯に短し襷(たすき)に長し・・・・・そこで角材を使う。





左は事前に作ったもので白化粧ズブ掛け。
右はすぐ上の写真の丸皿、白化粧をひしゃくでのせ皿の上で回してみた。
丹念に叩かれたタタラはもはや白化粧にびくともしない。

方や手抜きのタタラ丸皿は・・・・写真もないし落ちもない。

カテゴリーを「落ちないバカ話」に変えるべきだと非難の声がゴーゴー!!
そんな夢のような事を考えた。


  応援のワンクリックを   
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

S字クラックを塞げるか?・・他の人はやんないな!

2008年12月24日 | 陶芸作品


最近見慣れたこのこまち糠白釉のブルーのカップ。友人へのプレゼントに数個作った中の一個。
実は底を太陽に向けて見込み(内側)を覗くと、細長~~く間延びしたS字の隙間から陽光がさしてくる。
残念ながらその時の写真がない!
これがいわゆるS字クラック。完全に水漏れがする。イヤこれは水漏れとは言わない。漏れるというレベルではない。
プロはもちろん素人の陶芸を楽しむ人でもこの時点でガシャ~~~ン。
よく人間国宝の人が窯から出して気に入らなければすぐにトンカチで叩き割るシーン。
私のS字クラックの説明に人間国宝を持ち出すのはチョット失礼ですね(笑)

しばらくほって置いたが、数個作った中でカタチが一番気に入っていた。
そこで突然思い付き。なんとかならないだろうか?

まず高台(底)から隙間に胎土と同じ粘土を竹べらで詰め込んでいった。
もちろん乾燥とともに収縮し亀裂が入ることはわかっている。
乾燥を待って高台側からいぶし黒釉を筆塗り。
見込み(内側)にはこまち糠白釉をスプーンでS字クラックに数滴落とす。
そして次回の本焼きにいきなり入れてみた。




まず驚いたのは二度焼きで写真でもわかるとおりブルーがより濃くなった。
好き嫌いの問題だが濃いブルーもまた面白い。




高台側からは・・・。亀裂はさらに少し細長くなったような。




もちろんS字クラック自体が消えることはないが、釉薬が亀裂に流れ込んで漏れは完全に塞げた。
気に入ったものを自分が使う。作った者の愛着というか責任というか。初期の目的は達成された。

つい最近テレビで見たのだが、焼き物業界でもエコに対応せざるを得なくなり、
土の再生・リサイクルシステムを目指しているそうだ。
私は削りカスで出る生土の乾燥土のことかと思い、やってますよと思っていたら、
なんと本焼き、磁器では二度三度焼いた土を細粒に粉砕して土に数割混ぜて使うというシステムらしい。
土という資源も無限ではない!しかし再利用できるとは知らなかった。
一度焼いたら土には戻らない。と思い込んでいた。もちろん戻るわけではないのだろうが。

こんな話になるとあたかも私がエコ精神の実践家みたいですが、ただ単に貧乏性のなせる技!!


  応援のワンクリックを   




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふぞろいのテストピース達・・・焼成結果

2008年12月22日 | 釉薬

先日のふぞろいのテストピース達が焼けました。

土は左から黒泥土・信楽赤土・並信楽。上半分は厚掛け、下は薄掛け。
一番情けないのは、テストピースでは自分自身で評価が出来ないこと。
器に掛ければせめて好き嫌いくらいはわかるかな?

いずれも調合原料はわかっているが、それぞれに残量がバラバラなので
正確な調合比率は不明。再現するとなると手探りの調合が待ってます。
手探りでも再現したいほどのものが出れば成功!・・・・ないようですね(爆)

最初は昨年7月に作った自作土灰釉と3種類の藁白釉の混合。
少しポッテリとした白濁。土によってまばらで胎土がのぞく。





こまち黒釉に複雑な自作釉No.4と赤土粉末・黒顔料少量の追加混合。
黒土・赤土ではポッテリとした厚いガラス質の黒、白土ではまばらに胎がのぞく。





最後は今年3月に作ったコナラ土灰釉に天草陶石を追加調合したもの。
少し釉が流れたのはこれだけ。溶け切れなかった成分が白くブツブツと残っています。





  応援のワンクリックを   
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

街のクリスマスイルミネーション

2008年12月19日 | Photo Album


何年前から始まったのか知らないが、初めて見るイルミネーション。
病気をしてから昼間でさえほとんど出歩くことの少ない私は
ましてや暗い夜の時間帯に外出することなどほとんどなかった。
だからクリスマスイルミネーションなど見ることはなかったのだ。
誘って車で回りを一周してくれた友人に感謝!!

「きらきらフェスティバル」
我が街の冬の風物詩だそうで、街の中心街の一番大きなデパートの横に公園と美術館がある。
その美術館の南側壁面と公園を中心に美しいイルミネーションが施され、光輝くファンタジーワールドだそうだ。

不況倒産の相次ぐこの師走の暗い世相を少しでも明るく照らして欲しい!!
























  応援のワンクリックを   
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

例のブルー・・カップ&ソーサーを作り足す

2008年12月18日 | 陶芸作品


先に焼きあがっていたタタラ六角ソーサー改良型を追っかけてカップを作った。
ご覧の通り、ソーサーに比べて見るも無残な不揃いカップ達。
ソーサーはロクロを使わないからネ(笑)
こればかりはどうしようもない!!
天然灰の釉薬に魅了され、頭の中は釉薬のことばかり!
器のカタチにまでこだわる脳みその余裕がない!!
いわば全てがテストピースなのかも??


















なんとか見られるものだけをソーサーにのせて。




いつもの通り土は黒泥土・釉薬はいぶし黒釉にこまち糠白釉。
最近、少し白味が増して来たような気もします。
釉薬の濃度と厚さの影響です。


テンションを維持するために再び人気ブログランキングに登録しました。
応援のワンクリックをお願いいたします!!

  応援のワンクリックを   
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の移ろいも終わって・・・

2008年12月17日 | Photo Album


季節の移ろいどころか、あっという間に歳の暮れに近くなりました。
この歳になると、本当に一年が早いなーとつくづく思いつつ
あわてて一挙大公開(爆)









































最後までお付き合いありがとうございました!


テンションを維持するために再び人気ブログランキングに登録しました。
応援のワンクリックをお願いいたします!!

  応援のワンクリックを   
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お詫びと訂正!

2008年12月15日 | 釉薬


あわて者でオッチョコチョイな私の勘違いで過去記事に誤りがありました。
先日からの3連ちゃんでの『「新ちゃん糠白釉」の焼成テスト』の中で、
自前の糠灰で「こまち糠白釉」の再現を目指すと書きました。
ところが、前回の記事「これじゃ~日が暮れる・・・」のおかげで、糠灰とは籾殻灰のことであることがわかりました。

私が秋田の大先輩からご好意で送って頂いた糠灰を米糠灰と早とちりして、過去記事の中で
「こまち糠白釉」を使った器の話のなかに米糠の灰であるとの文章が多々あったかと思います。

秋田では籾殻のことを別名「ヌカ」と言うらしく、私のとんだ早とちりと勘違いで誤った釉薬原料を書いてしまいました。
大変ご迷惑をおかけしました。

特にご好意で送ってくださった秋田の大先輩には大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫びいたします。

しかし、その勘違いのおかげで出会うことが出来た「新ちゃん糠白釉」は米糠灰を原料としてますが
その釉調は私が待ち望んだマット調で捨てがたいものです。
これからも糠灰が入手できる限り追い求めて行きたい釉薬原料となりました。

今後とも諸先輩方々のご指導をよろしくお願いいたします。

と、ここまでは少々硬い話になりましたが、本音では、もし私の記事を読んでくださって
何かの参考にされ「どえらい目におうたがな~~~!」とおっしゃる方がおられましたら
私にとってはこんなに光栄なことはございません!!




こんな写真を見て笑って許してくださいまし。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これじゃ~日が暮れるどころか、一年はかかるな~~!!

2008年12月12日 | 釉薬


実家が家族の食べる分だけはとお米を作られている妻の友人に頼んで米糠(ぬか)を米袋半分くらい分けて頂いた。
念願の米糠だが、自分で燃やして灰にするのは初めての事。
とりあえず米袋から出してセメント舟に移し少しでも乾燥をと考えた。

数年前に秋田のkarwenさんにご好意で糠灰を送って頂いて以来、その魅力の虜になった。
昨年は山暮らしをするゴリさんに調達から灰にするまで助けて頂いた。
人に迷惑を掛けてばかりもいられず、なんとか自分でと思って入手までは果たした。

そこでどうやって燃やすかとりあえずアルミの鍋で試してみた。
稲藁やもみ殻なら一気に燃やせばわずかな時間で済んでしまう。
しかし、米糠は湿っていて着火すら出来ない。
そこでカセットボンベ用の簡単バーナーを買って試したがこれでも簡単には着火しない。
それどころか、ボンベとバーナーの取り付け口からガス漏れしているらしく、
バーナーの先の火が手元に燃え移って大慌て(ビックラシタド~~)。
テンヤワンヤの試行錯誤をしながらやっと着火したが、火が出るような燃え方ではない。
ジワジワと隣に燃え移っていく感じ。今度は煙と臭いが悩みの種に!

昔は我が家より山手には家はなかった。我が家のすぐ上に西山手線なる広い道路が出来て
一気に開発が進み、団地やニュータウンが出来た。

周りに何もないような広い畑も持ち合わせておらず、とりあえず作業場の軒下で煙が見えないように、
臭いが充満しないように、人目を忍んでご近所に気兼ねしながら燃やしている。
園芸用のスコップ一杯で一日かかってしまった。
それも途中で消え、燃え残りが。これじゃ本当に一年かかってしまうよ~~~。

窓を開けたまま燃やしていたら、家中煙と臭いが充満。帰宅した家族からボロクソ!!


さてさて、これからどないしまひょーー??


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の移ろい

2008年12月11日 | Photo Album


小雨に打たれながらも、もみじの落葉を拾い集める子供と見守る母親。










吉田兼好が「徒然草」の中で、「月は雲なきものを見るものかわ」と書いているが、
小雨の中の紅葉も小枝に垂れ下がる雨粒と相まって、なおいっそうにもののあわれを感じさせる。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めて憧れのマット釉に挑む!

2008年12月10日 | 釉薬


スーパーの日替わり目玉で買った、黒砂糖・三温糖・上白糖・塩・・・じゃなくって!!

11月下旬に注文していた釉薬や白化粧の原料が先週島根の方から届きました。
これまで東京のネット販売会社から購入していたのですが、
今回初めて灰釉薬の先輩方から紹介していただいた会社から購入してみました。

どこでもそうなんですが販売の包装単位が25~30㎏単位なので、
こんなの購入しても、死ぬまで使っても無くなりませ~~~ん。
そこで割高になるのですが、仕方なく1㎏単位で5~10個づつ注文しました。





早速、届いた原料を使って前回までテスト焼成のサンプル掲載をした「新ちゃん糠白釉」を3㎏程追加調合しました。
テスト用の少量の釉薬はうわ水を抜いてドロドロ状態のテスト焼成に使うつもりです。






その数日後、憧れのマット釉に初挑戦!前回まで掲載した、たまたま偶然「ひょうたんからこま」ではなく
意図的に基礎釉薬のカオリンマット釉を作ってみました。
釉薬の虎の巻には
   
   長石・・・・・・・10
   合成土灰・・・・50
   カオリン・・・・・40

これを何の根拠もなく、タダ原料が手に入ってうれしくて・・・ではないのですが直感です。
安定ではなく不安定を求めての暴挙??

   長石・・・・・・・10
   合成土灰・・・・25
   天然土灰・・・・25
   カオリン・・・・・20
   蛙目粘土・・・・20

マット釉自体が初めてなので、カオリンに蛙目粘土、一体どうなるのか想像がつきません。
次回焼成までのお楽しみ!もしかして来年・・・・・??

もし何かアドバイスがありましたらよろしく!!





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新ちゃん糠白釉」の焼成テスト・・・信楽赤土編

2008年12月08日 | 釉薬


焼成テストも今回の信楽赤土で最終回、赤土だけは予想の範囲内といえるかも。
前二作と同じく細かな貫入の入ったマット調。それにしてもかなり渋い色調だがどうなんでしょう?
ほとんど透明のマット調??マットの基礎釉もこんな感じでしょうか?

最近、急にマット調への憧れを語るようになったが、つい最近までマットの正確な意味すら理解していない状態でした。

今でもマット釉なのか焼き締めなのか私にはまだ見分けがつかないときもあります。
いろんな技法を駆使されたプロの作品の中にはどうしたらこんな表情が出るのだろう??と
不思議なときもあります。

もう数年前のことになりますが、陶芸教室で初めてマット釉というものを使ってマナ板皿を作ったことがあります。
タイルのような表面の風合いに二度と使うことはありませんでした。
それがマットだと長い間思い込んできたのです。
その後多くの人の作品を見るにつれ、再び本当のマットの持つ表情に魅かれるようになりました。

今回は偶然たまたま出たマットでしたが、いつの日か自分で意図したマット釉を作ってみたいものです。










コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新ちゃん糠白釉」の焼成テスト・・・並信楽編

2008年12月06日 | 釉薬


前回の黒陶土に続き、今回は白土代表で手元にこれしかなかった並信楽でテストしてみました。
前回と同じく細かな貫入の入った淡いベージュ?のマット調。

ここ数ヶ月、ムラのある黒いマット調に憧れたと表現しましたが、正確に言うと
淡いグレーから淡い黒へのグラデーション。

例えばこのカップ。どなたの手によるものかワカリマセンが友人の所有していたものを
半年ほど貸して頂いていたものです。見込みから口縁部にかけての淡いグレーのマット調。





とりあえずこの淡いグレーを目指し、胴・腰部の焼き締め風までの遠い道のり。

まだまだほど遠い釉調の今回の淡いベージュですが、淡いグレーに行き着くまでに何年要するのか??
とりあえず可能性を感じて、希望を抱くことが出来ました。

そういう意味でもまさに「ひょうたんからこま」だったのです。











コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新ちゃん糠白釉」の焼成テスト・・・黒泥土編

2008年12月04日 | 釉薬


先日作った 自作土灰釉No.10、名付けて「新ちゃん糠白釉」。新しい糠白釉なのでチョット可愛く呼んでみた。
目指すは「こまち糠白釉」の再現。こまち糠白釉は秋田在住のkarwenさんに頂いた
天然秋田杉の土灰と秋田こまちの糠灰を原料とする。

それをなんとか自前の土灰と藁灰(糠灰)で再現しておこうという気持ちから他の原料は全く同じ物で、調合比率も全く同じ。
土灰と藁灰(糠灰)だけを自前に切り替えてみる。
自前のと言っても、私の土灰・藁灰は何かと私のことを心配してくれる友人のゴリさんのご苦労によるもの。

先日完成した糠灰を使った自作土灰釉No.10を早速焼成テストしました。
今回は黒泥土を使ってテスト、もし再現できれば「例のブルー」のコーヒーカップと同じブルーが出るはず。


ところが出てきたのは「ひょうたんからこま」。











細かな貫入の入った深い緑?のマット調。

ここ数ヶ月、温もりのある白い釉薬とムラのある黒いマット調の釉薬に憧れた私にとって
まさに「ひょうたんからこま」「棚からぼたもち」「二階から目薬???」状態。
「こまち糠白釉」の再現からはほど遠いものでしたが、
ムラのある黒いマット釉薬への可能性を感じさせてくれました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする