「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

ゴリさんが気に入ってくれた粉引きフリーカップ

2006年11月17日 | 陶芸作品



私の友人はほとんど陶芸に興味が無く、作品を見せても振り向いてもくれない。
たまには、嘘でもいいからお世辞の一つでも言ってくれてもよさそーに。
「嘘でも言えないくらい下手くそだ」と、今、声がした 。空耳か?

それだけに反応してくれたら本物だ。これまでに数回、「オッー」と反応してもらったことがある。

こんな付き合いだから、私一人の時に遊びに来てもまずお茶も水も出ない。自分でやってもらう。

たまにコーヒーが出ても、インスタントのビンからトントンと直接粉末をカップに入れ、
電気ポットからお湯を注ぎ、スプーンで混ぜてももらえない。洗い物が増える。
だからそれを知っている友人は缶コーヒーを買ってくる。私の分まで。これが美味い!!
そんな不精な私でも夜のくつろぎタイムは一杯点てのコーヒーだ。もちろんソーサーは付いてこない。

また「何が、くつろぎタイムだ!一日中くつろいでるくせに・・・」という声がした。  幻聴か?

気心の知れた男の付き合いなんてこんなもんだ。

なるほど、カップ&ソーサーが生活の中に出てこない。そんなんでもてなす客も来ない。納得! 
イヤチョット待て、なぜそれならカップ&ソーサーを作っているのだろう

これが見栄ということか!

今回はいつも稲藁や籾殻、還元材さらには自分で燃やして天然藁灰まで持ってきてくれる、
あのゴリさんが気に入ってくれた。

先日も遊びに来て、子供達がまだ小さい頃クリスマスツリーになっていたコニファーがいつの間にか
手に負えないくらい成長し、話したらさっそくのこぎりで根元から切ってくれ、肩に背負って運んでくれた。

手前味噌な話であるが、その時にプレゼントで渡したら、喜んでくれた。いつまでも使ってもらえーーー!!

弁柄で描いた麦の穂がバックの黒土にかき消され消えかかっているが、描く時は白化粧土で真っ白だったのである。
黒土の粉引きもチョモランマの氷壁を思わせる絶妙な色合いを見せてくれた。

Data:高さ11㎝、口径9㎝・黒陶土・白化粧

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コメント (2)
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