近所で美容院を営む友人が、テレビでレトロな雰囲気の良い喫茶店を紹介していたので行ってみようと誘ってくれた。
今年3月まで続いた17回シリーズの「秘窯の里・伊万里大川内山紀行」にも誘ってくれた友人だ。
私のたまの外出、外食をいつも演出してくれるのだ。
ここ数日の雨続きでいささか憂鬱な気分が続いていた私は、体調はよくなかったが気分転換に行くことにした。
お隣の県で車で一時間弱の距離で行動範囲の限界だ。
その日は、エアコンの修理が入っていたので、何時になるかわからないと返事をしていたが
幸い午前中に終わり昼前に出発できた。
午後1時頃着き、目的の店は伊万里の商店街の中にあり、黒澤明記念館の近くで商店街のアーケードを歩く。
100mもあったろうか。短いアーケードとはいえ、また平日とはいえアーケードを歩いているのは我々二人だけ。
ウロウロと目的の店を探すうちに友人が見つけ、後10歩ほどまで来たとき、
その店から女性が3人出てきた。アーケードの人数が5人に増えた。
瞬間、友人に言わせると空気が変わったと言う。
何もわからない私は、友人の「うちの奥さんだ」と言う声に、「思わず隠れろ」と彼の腕を
引っ張ってアーケードの柱に隠れた。何もここまで来て会わなくてもよかろうに。
友人の奥さんは近所の気心の知れたお仲間と別行動で我々より1時間半ほど前に出発したらしい。
いつも仕事で一緒にいる二人は、時々それぞれに休みを楽しんでいる。
とはいいながら、こういうことが前にもあった。そのときはバッタリ会った奥様方に、彼と腕を組んで見せた。
再び危険なニアミスであった。
我々に気づくことなく向こうへ立ち去る中年ご婦人3人の後ろ姿を影ながら見送り、店内へ。
まだソファー椅子のクッションの戻りきらない生暖かい席に座る。
今出て行った3人組の席だ。
店内の雰囲気は数枚写真を撮ったが、よくある若い女性のブログのメニュー紹介のように、
1500円のおいしいランチのメニューを、中年おじさんの私は、携帯ではなくデジカメを構えて写真を撮る勇気は無かった。
まずスープ、サラダ、ハンバーグ、ライス、デザート(キュウリのアイスと果物)、最後にホットコーヒー。
それぞれが好みによって選択できる。
次々に古伊万里の器で運ばれてくる料理は、値段の割りに充分満足できるものでした。
何よりもこの店の奥さんの話によると築150年だと言う古い店舗に昔懐かしい柱時計などの装飾、
御主人の趣味だろうか、古伊万里からマイセン、ドレスデンなどの骨董品や絵画、色々な小物が飾られていた。
夫婦だけで営む静かな店内を、ゆっくりとした時間が流れていく。
食事が運ばれてくるペースもゆっくりしている。
食事を終えて、友人は再び大川内山にも寄りたかったのだが、私の体調も考え、
雨もパラパラと降り出してきたのでその日は帰ることにした。
久々の外の空気はとてもとても新鮮でした。
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