「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

黒土が切れて赤土で・・・・小鉢

2008年01月31日 | 作陶工程

先日、友人から5個作ってと頼まれた口径13㎝の小鉢
私に同じものを5個作ってと言うところが、まだ私の実力を知らない。
「この世に同じ物は二つとございません!」を売りにする一品一品を大切に??
手作りで作る私に、同じ物が作れるわけがない!

とは言いながらも、お世話になった友人からの依頼、初めて同じものを5個作ることにした。
たまたま同じ黒陶土が切れていて、前回の信楽赤土で幸い似たようなブルーが出たので
赤土で挑戦!!

口径が大きいのやら小さいのやら、高さが高いのやら低いのやら、
高台がでかいのやら小さいのやら。

これで私の実力を思い知る事になるだろう! ウシシ・・・

もし黒陶土との違いに気づいたら相手の実力を思い知らされる事になる。・・ワォ~~

いずれにしても、先日依頼の際、「この小鉢、先にもらっていい??」と尋ねられ
「いや見本に必要だから」と断っていてよかった~~。





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「こまち糠白釉」の焼成テストー信楽赤土編

2008年01月29日 | 陶芸作品


今回は「こまち糠白釉」焼成テストの最終回。信楽赤土4号粗めでテスト。
例の「寝る前に緑茶を一杯」シリーズのぐい呑み風?湯呑の3品のみ。

まず一品目は上の写真、信楽赤土に直接こまち糠白釉を掛けたもの。
私の記憶では確か赤土でこのブルーが出たのは初めてでは?
黒土では藁灰白萩等いろんな釉薬が白と黒とのグラデーションの中でブルーを出した。
これはうれしい、新発見!!




これは信楽赤土に自作の白化粧土を掛け、素焼きしてこまち糠白釉を掛けたもの。
白土に近い釉調の中にブルーが少し顔を出す。




これは同じく信楽赤土に既製品の白化粧土を掛け、素焼きしてこまち糠白釉を掛けたもの。
白土に近いかなり落ち着いた白が出た。

いずれも赤土では結構うれしい結果が出てくれた。
と言うか今回のこまち糠白釉の焼成テストは今日が最後。
御影白土、唐津土、黒陶土と全般的にこの釉薬はオールマイティーで使えそうです。
さらに次回焼成テストでは他の白土との相性など試してみたいと欲が出てきます。

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シャイなおじさんの復活山暮らし

2008年01月27日 | 交友録

何回かこのブログに登場したシャイなおじさん
何かと私のことを気にかけて無農薬の野菜や自慢のタマゴを届けてくれる。

そのおじさんから、昨年夏ごろ
「熊は寒くなれば冬眠、ゴリは暑くなると夏眠。7月から9月まで夏眠。よろしく。」
とのメールが届いた。
意味はよく分からなかったが、しばらく探すなとの意味だろうと2ヶ月ほど連絡を取らなかった。

2ヶ月ほど経ったある日、
「セッチンの中で夏眠しとったけん、ブログも見とらん。 元気しとーや?」
といよいよ訳のわからないメールが届く。

数日後、見違えるほどやせこけて我が家を訪れ、詳しく様子を聞くと、
大変な手術を受けて2ヶ月間病院に入院してウンコの始末も看護師さんにしてもらう日々が続いたとのこと。

ジックリと考えてみると、シャイなおじさんらしい心配りのある粋なメールである。
それを見抜けず失礼をしてしまった。

写真の両側には自分でコツコツと作り上げた鶏舎に以前は300羽を越す鶏がいたが、
そんな事情でほとんどを人に譲り、わずかに50羽ほどを親戚に面倒を見てもらってたらしい。
手作りの無農薬野菜など全てにこだわったエサを与えているので大変なのだ。
タマゴの黄身の色や張りが全く違う。アレルギーの人もこれだけは食べれると言う。

そんなおじさんも時間の経過と共に、体力を快復し、昔の元気なゴリさんが戻ってきた。
昨年末に、私を迎えに来てくれてこの山暮らしの本拠地の別荘で新しく作ったデッキの上で、
薪ストーブをたいて、もちを焼いたりコーヒーを飲んだりと私を楽しませてくれた。
ほとんど外出できない私に新鮮な山暮らしの雰囲気を味あわせてくれた。
この山小屋は高い広葉樹に囲まれている。




その森を抜けると、広いため池が青々と美しい。鳥達の生息地だ。




逆方向に少し歩くと、陽の光を浴びて緑の恵が輝いている。




シャイなおじさんの元気な山暮らし復帰を心から喜んだ。

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ツバキと小梅ちゃん

2008年01月25日 | Photo Album

この冬一番の寒気の中、鉢植えのツバキの花が咲きました。
母が生前、奥にボンヤリと見えるお隣さんのツバキを分けてもらって、挿し木した物です。
我が家のツバキは貧相ですけど、奥のツバキの借景とあいまってとてもにぎやかになります。
毎年、この淡いピンクの花色を眺めていると心が和みます。

また鉢植えの枝垂れ白梅にもチラチラとつぼみが出てきました。
剪定が上手くできずに枝ぶりは荒れ放題。開花も間もなくでしょう。

我が家ではいろんな花木を庭植えしては、手に負えなくなり、
挙句に切り倒したりで、ほとんどの花木を鉢植えに切り替えました。
それほど大きくならずに助かります。





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「こまち糠白釉」の焼成テストー黒陶土編

2008年01月22日 | 陶芸作品

今回は「こまち糠白釉」を黒陶土でテスト。
口径13cmの小鉢と例の「寝る前に緑茶を一杯」シリーズのカップと湯呑の3品。

先日、茶の湯をたしなまれるご婦人と言うか、私が高校生の頃からかわいがってもらった
30年来のお付き合いのお姉さまが美味しい和菓子を持って、お抹茶を点てに来てくれました。

ついでにお茶碗を見てもらいたかったのですが、何ともこの小鉢が気に入られ
5組セットをご注文。
セットと言われても、同じ大きさの物が作れないのが私の売り。
この世に同じ物は二つとございません。
さー、どうしよう~~、困ったな。黒土も切れたし・・・・

もう黒土を使うのをやめて、唐津土と白土、赤土で行こうとつい先日決めた矢先。
しかしこのブルーが出てくると、昔の彼女に出会ったごとくに気持ちが揺らぐ~~~のでした。
















お帰りに何品かのなかからお好きなお茶碗をと言ったら、こちらをお持ち帰り。
ただし、どこかのお茶会でこの茶碗を使って見てくださいとお願いして無理矢理お持ち帰り。
困ったな~~と言う顔をされてました。
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恵みの雨が降る!

2008年01月20日 | 雑想

写真は雨の降り注ぐカシワバアジサイ。
雨の白い線が見えますか?

渇水で減圧給水が続くわが地方に昨晩からシトシトと雨が降ってます。
まさにすずめの涙ほどの天からの恵みの雨です。
総貯水量は50日分、減圧給水と近隣町村の川からの取水で
何とか時間給水制限を免かれてます。

数日前には九州大学に依頼して人工降雨実験をしたそうですが、
地面が一部ぬれた程度だったようです。
ミミズの涙とでも言いましょうか。

遥か昔、人類が月に到着し、いまや宇宙からかぐや姫が地球の出を
眺めている時代に、何とかできないもんでしょうかね?

人の心は荒れ、世相は乱れ、打つ手なし。

私の心も乱れ、ストーブで煮えたぎる100℃のお湯に焼酎を注ぐ妻に呆れ果て!
焼酎を注ぐお湯は80℃なんじゃ!
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「こまち糠白釉」の焼成テストー唐津土編

2008年01月17日 | 陶芸作品


今回は「こまち糠白釉」を唐津土でテスト。
口径11cmの小ぶりの飯腕と例の「寝る前に緑茶を一杯」シリーズの湯呑の2品。

飯腕の方は前回の御影白土に比べて少しポッテリ感がなくなった。
それにしても土との相性でいろんな風合いを見せてくれる。

元々このシリーズのテストでは釉掛けが薄かった。
初めての釉薬はどうしても怖くて薄くなる。度胸が足りない!いや努力が足りない!

次回焼成テストでは是非、玉だれが見たいものです。










寝る前にはこれで緑茶をいただきます。
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「こまち糠白釉」の焼成テストー御影白土編

2008年01月14日 | 陶芸作品


正月早々、しばらく風邪で寝込んでおりました。やっと起き上がりました。

寝込んでる間、頭の中は器のデザインや釉薬、白化粧のアイデアでうなされ・・・
走馬灯のごとく・・・・走り去って行きました。
いざ起き上がって具体的にメモに書こうとすると何にも思い出せません。

さて昨年10月末には完成していたこまち糠白釉、次回焼成でテストと今にも出来そうに書きましたが、
その次回焼成がなんと昨年10月以来、3ヶ月の空白を経てやっと焼けました。

その間、釉薬もたっぷり寝かせて発酵充分、と言いたいところだが寝かせられていたのは自分自身の方でした。
まさに爆発寸前まで発酵してしまいました。一部は腐れているのでは・・・(笑)

今回は御影白土でのテスト。飯碗とカップの2品です。

これまで藁白釉しか白釉は知らない私には、藁灰の白濁とは
また違ったポッテリとした温かみのある釉調に少しニッコリ!!





見込みと上部はこまち糠白釉、下部はいぶし黒釉。
口径、高さ、共に9cm。








白地に白釉というのはどうなんでしょうか?
口径12cmの飯腕。








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まだ怖いんです、崩壊が!・・白化粧

2008年01月07日 | 陶芸作品





白化粧土の崩壊恐怖症からまだ脱出できてないと見えて、
筒型の湯呑ばかりです。それもだんだん小ぶりになっていく(笑)
冷静に考えてみると、あれ以来崩壊していないんですけどね・・・・

白化粧をかけた後は雪景色のように一面真っ白なんですが、


焼いてみるとこんなにムラが出ます。指跡はともかくとして。
とにかく崩壊が怖くて薄掛けなんでしょうね。
もっと濃いく、もっと濃いく・・次ぎは行きます。

自分で慰めてるんですけど、
雪景色のような真っ白も変化がなくて面白くないよ・・なんて。









ここまでは普通の湯呑のサイズの大から小まで。
後の2品は題して「寝る前に緑茶を一杯」サイズで小さい。
筒型ぐい呑みといったところ。
冬場は寝る前にたくさん飲むと途中でトイレに・・・・

しばらくは「寝る前に緑茶を一杯!」シリーズを作ろう。
でも次ぎができる頃には冬場じゃないかもね~~~。




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薄けりゃええんとちゃうねんで!

2008年01月05日 | 作陶工程


正月そうそう今年一年を暗示するかのような不吉な姿。
陶芸を始めて、こんなに薄くロクロが挽けたのは初めてのこと。
素焼き後にペーパーを掛けていて、欠けた部分の右側がペキッと。
ついつい短気になって、自分で左半分をペキッ。
器の傷も心の傷も大きゅうなっただけ。
次男坊から「次回からは、その工程は省略しなさい」と助言を頂く。

厚さを測ってみたら1.2mm。
理想的な陶器の厚さって何mmやろか?

素焼きは780℃。少し焼きが甘いんやろか?
それとも単に扱いが荒いんやろか、注意が散漫なんやろか?

そういえば、最近お茶を飲もうと手を伸ばしては湯呑をよくひっくり返す。
歩いていて、時々ふらつく。
今度、医者に聞いてみよ。
そういえばあの医者も少し患者扱いが荒いな。今度注意したろ。


そんなこんなでテストピースになりました。













割れた茶碗の写真、5枚も見せられたら、少し悔しさが伝わりましたか?
それともうんざりしましたか?
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ホタテをなめるなよ!

2008年01月02日 | 雑想



あけましておめでとうございます。
拙いブログですが、今年もよろしくお付き合いくださいませ。

私は朝が弱い、したがって苦手、したがって夕陽の写真が専ら、
初日の出の写真など撮ったことがない!

夕陽の写真を時系列に逆さまに掲載すると初日の出に見えるかも、
ばれないかも?などと不穏な事を考える。
年賀状ではやったことがある。
しかし私の九十九島の夕陽を見慣れた人には、
「太陽って、沈んだところからまた昇るんだ~~?」
なんて皮肉のコメントが来ても困る。
だから止めた。

年末に親戚からホタテと牡蠣を頂いた。
中身の貝柱もいただいた。久々に七輪を熾し炭火で・・・・これは美味い!!
貝殻をさや鉢焼成の貝高台に使うため、洗って干した。
ホタテの貝ってこんなにカラフル?? だったかな~~~??

投稿から数時間後、生まれてこの方ホタテ貝と思っていたこの貝は、
もらってきた家内によると「ヒオウキ貝」と言う事が判明。
私の推測だが、「緋扇貝」なら納得!!だって、まさに扇の形。
かろうじてシジミ貝が小さい事くらいしか貝について知らない私には
当然の過ちであるが、またどうでもいいことでもあるのだ。

正月そうそう居直ってしまったぜ。
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