「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

二つの母校、時を経て解体

2008年02月29日 | 雑想




その昔、半世紀ほど前、小さな川を隔てて二つの小学校があった。
解体されている小学校とその左にグランドが見える小学校。
私は最初、左側の小学校へ50年ほど前に入学した。
一年生も終わる頃、その4年程前に亡くなった父の後を母が何とかきりもりしていた事業も
いよいよ立ち行かなくなり、母の実家に引っ越した。
そんな事情で、川を隔てた隣の小学校へ転向した。
二年生から卒業までをそこで過ごした。

その時代から、はや50年、少子化の時代、小学校の統廃合が進み、数年前に統合が決定し、
私が入学した小学校には立派な新校舎の建物が出来た。
工事中は、今、解体が進むグランドの狭い小学校にプレハブの教室を立てて
子供達は学び、新校舎の完成を待った。
そして昨春から新校舎へと移転し、私の卒業した母校は解体されている。

くしくも我が家のチビ子は4月からこの新しい小学校へ入学する。
兄ちゃん達とは母校が違う。世は移り行く、時代は変わる。








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唐津土と釉薬のテスト

2008年02月27日 | 陶芸作品



唐津土と自作釉の組み合わせのテスト。










唐津土に弁柄、自作土灰釉の茶碗。弁柄の模様が少しにじんだ様に流れる。







上の茶碗と同じく唐津土に弁柄、自作土灰釉の例の「寝る前に緑茶を一杯!」シリーズ。
弁柄の模様がほとんど消えかかる様に流れる。弁柄の濃い部分だけが鉄錆びの様に残る。
草木柄もまるでカマキリ!




唐津土に自作の藁白釉、その上から織部を流す。ぐい呑みかな?




素焼き後のペーパー掛けで欠けた湯呑、もったいない精神でテストピースに。
唐津土に自作の黄瀬戸釉を試してみた。黄瀬戸ってこんな感じでしょうか??
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江戸の敵を長崎で討つ!

2008年02月25日 | 作陶工程


相変わらずタイトルは大げさですが、要するに先日のタタラでの白化粧に失敗して
すぐさま敵を討とうにも、タタラを作る体力がないので、ロクロを挽いて上手くいったよーーと。
「タタラの敵をロクロで討つ!」と言いたいらしい。



前日にロクロで挽いた口径25㎝の中鉢。とにかくロクロが苦手でこの大きさが限界!
口縁部はガタガタと乱れる。
削りではあわや底がホゲる寸前、あわてて修正。
この季節、普通翌日に削りは無理!しかし朝からしばらく外で乾燥し、そこを敢えて高台を削りだし、
まだ柔肌でグラグラ、フラフラ。

持つと途端に歪む高台を持って、何とか内側に白化粧土を回し掛け、先日のアドバイス通り
ヘヤードライヤーをテカテカがとれるまで数分。直ちに外側に柄杓で流し掛け。
2,3分ヘヤードライヤーを回しながらかけて後は外で自然乾燥。
その後に乾燥は室内でとのアドバイスを頂いたが、今回は間に合わず。以後注意!

多分、先日のタタラの失敗の原因の一つ、乾燥のタイミング。乾燥の行き過ぎ。
それでも確実に手に持ってかけられるまで待ったつもりだが、慎重になりすぎ自然乾燥で3,4日経過していた。

そこで今回、全く逆を試したかった。水挽きしたものを翌日に柔肌、未乾燥のまま、
高台も持てないようなタイミング。





何とか亀裂も崩壊もナシ!姿形はともかく化粧は成功!まさに生々化粧。




同時に掛けた湯呑。このところ筒ものは乾燥のタイミングに関わらず大分安定してきた。
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山茶花とツバキと小梅ちゃん

2008年02月23日 | 園芸












ここ数日、春の訪れを感じていたら、また寒の戻り。
植物の世界には気温に関係なく春がやってくるらしい?
寒さの中でも咲くべき時期にチャント咲いてくれる。不思議!

明日から長男坊が受験に出発、あさって本番。こちらも春が来て欲しい。桜咲いて欲しい。
天気予報では受験地では最低気温が氷点下らしい。
まー、氷で滑って右手の骨だけは折らんでくれ!
結果は神のみぞ知る。人間ではどうにもならんもんはどうにもならん。
まー、なるようになる。
そんくらいのきもちでいってこい!
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陶芸に挫折し、木工に励む!

2008年02月21日 | 陶芸小道具


釉薬や白化粧土を掛けるたびに欲しいなーと思いつつ、
ステンレスは高いし、今まで我慢してきた釉掛け柄杓。

家の裏に適当な大きさの竹があったので、ノコで切って、
ドリルで穴を開け、穴が少し小さかったので少しずつ彫刻刀で広げて、
よく部屋の四隅の桟に掛けて洋服を掛けるやつ、なんて言うのか
忘れたけど、そのはずれた棒を差し込んで完成。

隙間にはたっぷり木工用ボンドを流し込む。
使い勝手はまだ分かりません。
今度使ってみて、使いにくかったら修正すればいい。

一日のささやかな充実感。これが精一杯!
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白化粧の女神は微笑まず・・・亀裂確立100%

2008年02月19日 | 作陶工程


諸先輩方から素焼き後の化粧を試しては、と勧められるなか、こだわり続ける生化粧の世界。
技量と知識の伴わない私には、もはや神頼み、運頼みの世界なのです。

今回は長径34cmのタタラ扁平丸皿5枚。収縮を計算して窯サイズギリギリ。
素焼きではみ出すヤツがいるかも? すでに何回か成功している。
作ろうとしているものはこれ。前回の制作では3枚中1枚に亀裂が。
下はそのときの化粧掛けの様子。
1枚の亀裂もそれほど大きい物ではなく、3枚中2枚が成功。





ところが今回は前回の倍近い5枚を制作。
体調を崩しながらも一日の充実感を求めて細々とロクロで制作を続ける今の私には
タタラの作業は少々きつく、かなりバテバテ。
それでも思い通りに完成したときのイメージだけが自分を支える。

前回の教訓、頂いたアドバイスを生かして当然5枚成功の予定。
いろんな人にプレゼントの予定まで立てた。
化粧の方法も浸しがけ2枚、刷毛目1枚、流しがけ掛け2枚と方法も変えてみようと考えた。


これから下は今回の現実。厳しい。結果が悪い。何故。全滅。化粧を掛けた順番に掲載。



前回頂いたアドバイスを思い出し、底部に撥水剤を塗った。
前回と同じくズブがけ。ただし前回は横(写真では上下の縁)を両手で持って亀裂が横に入ったので
今回は縦を持ってみた。すると偶然か亀裂は縦部に。大きな亀裂2ヶ所、小1ヶ所。




条件は上と同じ。小さな亀裂が9ヵ所。




ズブがけでのエッジの亀裂が怖くなって化粧土を汲み、中央でまわしてエッジにかけない事にした。
しかし一箇所で余分な化粧を流す。
これが最悪の結果。亀裂どころか割れが生じた。




予定の流しがけ。これも流したエッジ部に亀裂が2ヵ所。




もうお手上げ状態。せめて最後の刷毛目だけでもと思い、リキんで刷毛をこねくり回し、
刷毛目に見えない。胎土の色が出る始末。小さな亀裂が2ヵ所。アーア、イヤンナッチャッタ~~状態。

結局全滅。何とか最後の2枚は自宅で使えそう。焼いてみる予定。
それにしても重労働の割にはリスクが高すぎる。
ましてや前回よりもはるかに悪い結果。
土はもちろんエッジの締めも布を1枚1枚当てて両手でさするように両面から圧を加えて締めた。
あえて言えば、冬場で乾燥が遅くあまりに慎重になりすぎて、乾燥が行き過ぎたか??

ジックリ考えてみた。
亀裂の入った今回の5枚と前回の1枚、前回上手くいった2枚とのそれぞれ共通する違いを思い出した。
前回上手くいった2枚は、エッジが粘土の塊からタタラを切り出した状態のまま。
それに比べて、今回の5枚と前回の1枚の亀裂が入ったものは、
型紙に当てたり思いのままにカッターや針でエッジを切り落とした。
しかしその際も、アドバイスを参考に土の引っ張りを考えて、一度で切らずに
まず一方向から厚さの半分、残り半分を逆方向から切った。
しかしこれだけハッキリした共通点があれば、ほぼそれが原因か?
でもタタラは多くの人が型紙などでカットはするはず。
まだ私の技量不足か?


この一週間、この丸皿の事だけを楽しみに頑張った。
あまりのショックに駄洒落もジョークも下ネタも出てこない。

さーて、この次は白化粧の女神に擦り寄るか、それとも正々堂々と勝負を挑み強行突破を計るか??
(まだこのオッサン、こんな事言うとんのかい!懲りんやっちゃな~~。
今回も強行突破して返り討ちにおうとんのやろ、アキレタワ、救いようがないな!!)

ムラムラと闘志が湧いて来た。もう失う物は何もない!・・・前回もなかったけどね(笑)???

先輩方でこの迷える老羊?に何かアドバイスがありましたら、
よろしくご指導お願いいたします!!
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粉引カップ

2008年02月17日 | 陶芸作品

今回は前回と同じ黒陶土の粉引のカップ。
シラフなので口数が少ない。
まー、これも同じ自分。


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現在の粉引・・・もう退化中!

2008年02月14日 | 陶芸作品









口径15cmの浅鉢?飯腕?まー、何でもイイヤー!
でも先日の粉引には、かなわない。
同じに見えるけど、先日のは信楽赤土、今回は黒陶土。
先日の粉引は腰のくびれが美しい(自画自賛)。20年前のカーチャンだ。
いや、まだ出会ってない。じゃ誰だ。焼酎の後の新規投稿はどうもアブナイ、危険!
やはり新規投稿はしらふの昼間が安全。

やっぱりマグレだったんだ~~~!!
でもマグレだってないよりましダベ。
マグレも実力のうちだって、だーれか、言ってタベ。
ドストエフスキーだっぺ???・・・お前、誰だ???


鷲(ワシ)が飛んできますナ。
「俺じゃー!」と大声で叫びますナ。
「ワシ、怖い!」と逃げていきますナ。・・・・ざこば師匠の小噺より
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白化粧・・・最近崩壊しないね!・・ナヌッ

2008年02月12日 | 釉薬

未だに、白化粧土の厚掛けは怖い!
一度でジャポン浸しがけ。

その後は運動会でカケッコに出場するわが子を見守る親心!
こけるなよ、こけるなよーー。
この回は何とか無事終了。ゴールまでもてた。




このところ厚掛けはまだまだ怖いが一度がけは崩壊しなくなったなと
思っていた矢先、
先日の白化粧掛け、カップ2個。
1個は取っ手の上部が完全に亀裂どころか離れてた。カーッとなって取っ手を
とってしまいました。
はずれた部分をペーパーでならし、筆で白化粧を塗って自分用の湯呑になりました。
残りの1個も上下に亀裂は入りましたが、釉薬で何とかなりそう。

2個のプレゼント用のカップが自分用になりました。

アーア、やっぱ難しい~~~~。でも捨てがたい白化粧。
惚れてなかったら、今頃・・・・・







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頻尿対策湯呑シリーズ

2008年02月09日 | 陶芸作品





その昔、かかりつけの病院の先生に、尿の出が悪かったので「貧尿で困ってます!」
といったら、笑って離尿剤を処方してくれた。
今は本当の「頻尿」で困ってます。蓄尿剤ってないんでしょうか??
さすがケアレ・スミスさんのお父さん。

そこで考えたのがぐい呑みサイズの小さな湯呑、題して「寝る前に緑茶を一杯!」シリーズ。
夜中にトイレに行かないでいい程度の量しか呑めません。呑みたくても入りません。
場合によってはぐい呑みにも使えます!

口から呑む湯呑のきれいな写真??を前にして、下ネタかよ!とあきれずに読んでくださいね。
いずれ皆さん、他人事じゃなくなりますからね。

手前2個はすでに掲載した信楽赤土に自作白化粧土、その上にこまち糠白釉をかけた湯呑


要するに小さな湯呑をテストピースとして信楽赤土との相性を見たかった。
中央2個は自作の白化粧土。






奥の2個は既製品の白化粧土。いずれにしても薄い。
もっとたっぷりと掛けたいがボロッと崩壊しそうでまだ怖い。
こんな小物でそんな事言ってたら、大物になったらどないすんねん!!
「イヤー、私ごときが大物になる事はまずないかと・・・・・」





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黒釉づくり・・・第一歩

2008年02月07日 | 釉薬





タイトル、写真とは関係ない話し。
昨晩、夜8時にスイッチONした本焼き。
夜、10時45分頃、家全体が真っ黒に。
座頭市はいいなー、などと思いつつライターの明かりでミニマグライトを探し、
そのうつろな明かりでやっと懐中電灯を探し、ブレーカーを見ると、
漏電遮断機の横の大元の全体ブレーカーが落ちていた。
電気屋のおじさんは200Vの窯の配線と一般の配線は別と話してた。
その証拠に今までも同じ状況で落ちた事ない。
エアコンを止め、電気マットを止め、ブレーカーをON。
あわてて窯の温度を見に行く。530℃を表示。どんどん温度が下がっていく。
こんな時どうするんやろ?
とりあえず一旦スイッチを切って、残り時間を計算して新たなコースとして設定。
30分後、どんどん下がってた温度も上昇しだした。安心した。窯の中はどうなってるのやら??

15アンペアで生活してた高田渡ちゃんをますます尊敬した。



写真は削りの時に出た赤土の削りカスを乾燥中のものと、
ロクロを挽いた時の手泥を水に溶いた物。
削りカスが乾燥したら水に溶き、溶けるのを待つ。
全てが溶けたら、とにかくかき回し、赤い水だけをヒシャクで汲み取り水ひする。
数日、置いて今度はウワミズを捨て、沈殿している赤い土を素焼きの丸鉢に移して乾燥を待つ。
この素焼きの丸鉢、再生土でこんな時のためにと作っておいたもの。初おろし。
役に立ってよかったな!
なんかややこしいようやけど、要するに粘土の粒子の細かいとこだけ取り出す。
これが釉薬の原料の片方。
もう片方は土灰、これを5対5の割合で調合予定。そしてテスト。
状況によっていろんな調味料を加えるらしい。

その調味料の一つが「クロマイト」聞いた事がない。
早速調べてみるが見つからない。
調べてたら「コレモナイト」ていうのが見つかって、
「アレモナイト」「ソレモナイト」はなかった。
コレモナイト、アレモナイト、ソレモナイトじゃ~、困っちゃいますね(笑)
何とかアルもので済ませましょう。

ここで教えてチョーーダイのコーナーです。
クロマイトと黒顔料は代用できますか?


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現在の粉引・・・まだまだ進化中

2008年02月04日 | 釉薬

進化中と言えば格好良いが、要するにまだ自分の白化粧が完成していない証です。
昨年7月に作った自作の白化粧土、かわいそうな事に未だにあーじゃ、こーじゃと
いじくり回されてるわけです。

子供の怖いもん見たがりと同じで、崩壊におびえながらも、とりつかれてしまった粉引きの風合い。
いつの日か「これだ!」と言えるのを待ちながら、ボチボチと
追い求めます。

今回は口径17cmの浅鉢と言うのか、中鉢と言うのか。
信楽赤土の粗目に白化粧をかけ、石灰透明釉を薄くかけたもの。








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散歩道の暴れ馬

2008年02月02日 | Photo Album

これ、何に見えますか?
天に昇るドラゴン?たつのおとしご?蛇踊りの蛇?・・・それ以上思い浮かばん。
想像力が貧困。

年に数回行く散歩コースの途中にあります。
数年前から、一度この暴れ馬に乗って写真が撮りたいと思っては、
私有地の畑にあるためかなわずにいます。
今度こそ!




こんなに丸々太っていた暴れ馬も毎年冬場になれば貧相な哀れなやせ馬になります。
それにしてもオレが乗ったら折れんやろか? 怖いな!!

誰かが意図的に枝を落としたんやろか? それにしてもオモロイな!!






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