モントプレチア

　モントプレチアは南アフリカ原産のアヤメ科の球根植物で、種でも地下茎でも繁殖します。緋色の花が美しく、今が花盛りの季節です。猛烈な勢いで繁殖しますので、要らない所に生えてきた株を引き抜く他に手間がかからず、我が家ではほとんど自生状態です。それでも毎年、施肥や防除を心配することなく、美しい花を確実に付けますので、園芸にはとても便利な植物です。

 モントプレチアの花言葉は「気品」です。これまで多くの人と出会いましたが、余裕と安心感のある人物に「気品」を感じます。考えながら会話し、行動するのです。その内容も教養に溢れ、相手に対する思いやりがあり、安堵感を与えるのです。後天的な素養により培われるのが「気品」ではないでしょうか。

　ミャンマーの指導者、アウン・サン・スチー女史に「気品」を感じます。私利私欲にかられず、常に正論を説き、敵対する軍事政権にさえ気配りを怠りません。過激な行動なしに、粘り強くいつの間にか軍事政権を手懐けようとしています。華美を誇ることもなく、質素な生活をしながら、一身に国民の敬愛を受けています。正にミャンマーのシンボルとして崇められています。

　「気品」のある人は他人を騙したり、嘘をついたりはしません。今日は参議院選挙の日ですが、私は全ての候補者に「気品」を感じません。皆私利私欲の塊であり、口汚く罵り合い、守りもしない公約を声高に訴えますが、本当に国民のためを思っているような人材は見当たらないように感じます。一強多弱にならぬよう投票するのが、せめてもの私の投票行為です。

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