今年も石垣島生まれのハイビスカスが咲きました。石垣島には1996年から4年間赴任していたのです。10年ほど前の科学技術週間に、旧職場の国際農林水産業研究センターの一般公開を訪ねた時に、記念品としてもらったものです。この花を見ると、石垣島の生活を懐かしく想い出すのです。花言葉は「忍耐」です。
新型コロナウイルスは、第2波の感染期に入ってきました。日本ではコロナ禍により、人の動きが鈍り、国民の収入が減り、購買力の減退から景気が落ち込み、経済界に大きな打撃を与えてしまいました。しかしここが外出自粛の「忍耐」のしどころで、今こそ感染を徹底的に抑えなければならないところなのです。特に医療体勢が脆弱で、感染者を治療する施設・機器・人員が不足し、感染の検査も十分に出来ないのです。通常の手術にも手が回らない状態とのことです。医療崩壊は既に起きており、早急に医療体勢の整備が必要です。
ところが、日本政府は感染撲滅の手を緩め、経済救済を優先し、Go Toトラベル・キャンペーンに踏み切ってしまいました。1兆7千億円もの予算を割き、旅行費用を補助し、観光産業にてこ入れしようとしているのです。苦しんでいるのは観光産業だけではないはずですが、有力族議員の言いなりになったのでしょう。大都市に限定されていた感染を、全国に拡げる結果にならなければよいのですが。
素人が株で損をするのは、株価が下がるともっと下がるのではないかと恐れ、辛抱できなくなり売ってしまうのです。通常は下がったところで買いを入れるところなのに、逆をやってしまうのです。「忍耐」強く外出自粛を続けなければならないところなのに、我慢しきれず景気誤った浮揚対策として、政治家の素人考えで、Go Toトラベル・キャンペーンに踏み切るのは、丁度素人が株で大損するのとそっくりではありませんか。
しかも準備不足で、昨日から始まったGo Toトラベル・キャンペーン実施実施要領の詳細がほとんど決まっておらず、業界は大混乱に陥っています。誰かの入れ知恵で、安倍晋三のにわかの思いつきで始まったとしか思えません。こうした曖昧事業は「詐欺師」達の絶好のご馳走で、巨額の税金が良いように食い散らかされ、いつの間にか露と消えてしまうのです。これまでのモリカケ事件、桜を見る会騒動、アベノマスク疑惑、特別定額交付金発注疑惑などに見るとおりです。
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