アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

霞ヶ浦浄化、カスミザウルス

2005年05月29日 | 霞ヶ浦浄化
今まで気が付かなかったのですが、土浦市手野町、新川河口に霞ヶ浦河川事務所の作業船基地が最近できたようです。浚渫船やポンプ船が係留されています。浚渫船は船首にクレーンで吊るされた吸泥装置をもたげています。この浚渫船は恐竜に似ているため、カスミザウルスと命名されたようです。

霞ヶ浦の湖底には、流域から流れてきた栄養塩で繁殖したプランクトン、プランクトンを餌にして増殖した水生動物の死骸が分厚く堆積しています。死骸は酸素を消費して徐々に栄養塩に分解し、再びプランクトンに繁殖に寄与します。しかし、霞ヶ浦では環境容量を越える栄養塩が流入してヘドロ化してしまったのです。ヘドロは酸素を消費し分解しようとしますが、酸素の供給が間に合わず、貧酸素水塊が生じ、低生生物を絶滅してしまいます。従ってヘドロを除去することは霞ヶ浦の水質浄化につながるのです。
伊勢湾の藤前干潟で泥土を採取した跡の窪地に水が淀み、貧酸素水塊が生じ、周辺の生物相に悪影響を及ぼし、問題となったことがあります。水質浄化を目的としたヘドロの除去が、却って逆効果になることがあるのです。一度壊してしまった自然の回復の難しさを思い知らされます。
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