アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

おたふく南天

2021年12月13日 | うちの庭では

我が家の玄関脇でおたふく南天が紅葉しています。「お多福」にあやかり、我が家に福を呼び込もうと玄関脇に植えてあります。今年もお陰様で、何の問題も生ぜず年を越せそうです。我が家の今年の漢字は、さしずめ「福」でしょうか。おたふく南天の花言葉は「良い家庭」です。

人間の幸福とは、親・子供・孫が仲良く暮らすことではないでしょうか。土地にしっかり根を下ろした大家族制で、それが実現できます。しかし私にはその機会に恵まれませんでした。私の先祖は、石川県の大工で、北海道入植者と共に北海道に渡ったそうです。大工仕事を追って、道内を移動していたようで、土地に根を下ろすことは無かったようです。学校で「おまえの田舎はどこか」とよく聞かれましたが、私には田舎が無かったのです。

父は9人兄妹の末っ子で、大手生命保険会社のサラリーマンでした。転勤の多い会社で、小学校5校、中学校2校と転校続きで、ジプシーのような生活を強いられました。26歳で結婚し2児をもうけましたが、31歳には海外勤務が始まりました。妻が海外生活になじめず、単身赴任することになりました。53歳で海外勤務から解放された頃には、子供達は社会人になり、独立してしまっていました。私の家庭生活は、一時帰国時の途切れ途切れの「家庭ごっこ」みたいなものでした。

私は核家族の申し子のような人生でした。大家族制では、若者は外で働き、親が孫達の面倒を見ることができます。親は培った知恵や技を孫達に伝承できるのです。これが、人間が万物の霊長になれた理由なのでは無いでしょうか。私が送った波乱の人生で培った知恵は、誰にも伝承できず、消えてしまうと思うと寂しい限りです。大家族制を取り戻し、良い家族生活を復活したいものです。


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