人参の花

　このところ忙しくて茎崎菜園の手入れが滞っています。雑草が蔓延り、採り残した人参、大根、コリアンダーなどが花を咲かせ、雑草との激しい生存競争を戦っているところです。本来であれば、採り残した野菜は除去して整地し、新しい種を播きなおすところですが、あえてこのまま放置し、発芽して成長してくる個体を栽培することにしました。自然淘汰で生き残った強い苗だけを育てようと言う作戦です。
　現在人参が花盛りです。なかなかきれいな花で、観賞用にしても遜色ありません。やがて種が実り、地面に落ちた種が適期に発芽し、害虫や病気を克服した固体が生き残るはずです。こうして茎崎菜園の圃場条件に適した形質を持った人参がここに定着するものと思います。人参ばかりではなく採り残したジャガイモやサトイモも育ち始めました。ジャガイモは連作に向かないと言われますが、探ってみますともう立派な芋ができていました。
　親は無くとも子は育つと言いますが、野菜もいちいち手を掛けてやらなくとも育つような気がします。一計を図りました。私は除草に専念し、野菜たちには勝手に育ってもらうのです。いろいろな野菜が、いろいろな生育段階で入り乱れているような畑にしてしまうのです。究極の自然農法ではないでしょうか。