アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

東京農工大学と大久保利通

2007年06月08日 | みどりの雑記帖
母校の東京農工大学で開催された同窓会に参加しました。久し振りにキャンパスを皆で散策しました。農工大農学部のシンボル、正門から講堂に向かう通路の欅並木は、ますます大きくどっしりと我々を迎えてくれました。全国的に「農学部」が無くなっている中で、農工大の「農学部」は貴重な存在となりました。
私が在学中は農学科に女性は居ませんでしたが、現在はおおむね半数は女性で占められ、成績は男子を凌いでいるとのことで、隔世の感があります。学生寮が建っていたところは近代的な校舎になっています。当時の寮生は柳行李一つを担いで入寮した思い出を懐かしそうに話していました。当時は6畳間に6人くらいが寝起きし、想像を絶する生活環境だったようです。もう時効ですが、野良犬を解体しスキ焼にしたとか、窓から放尿していたとかの放蕩振りだったようです。そんな学生も立派な社会人になり、日本の高度経済成長を支えてきたのです。

講堂の脇に、建学の祖大久保利通公を称える碑が建っていました。昭和15年に建てられたそうです。この碑の下には大久保利通公遺愛の短刀が埋められているとのことです。20世紀後半には農業は斜陽産業とされ、文部科学省により「農学部」潰しが実施され酷いいじめを受けました。地球温暖化が深刻化する21世紀に入ると、農業は一躍温暖化対策のホープとして見直されています。大久保利通公に見守られ、「東京農工大学農学部」がいよいよその本領を発揮することを願って止みません。
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