中国の諺です。大変な事と言うのは一寸とした油断がもとになって起こることが多いと言う意味です。ウクライナ戦争は、10年間も独裁を続け、忠告や忠言する者を退け、裸の大様になっていたプーチンの油断の産物と言えるでしょう。何しろ国連の常任理事国のロシアが、武力行使を禁止する国連憲章違反の戦争を始めるはずはありません。国境近くで大規模な軍事演習をすれば、弱小国のウクライナは恐れをなしてNATO加入を思い留まると油断していたのです。
ところが、本格的戦争に発展してしまい、国連常任理事国としての面子を失い、国際社会から孤立してしまいました。振り上げた拳の下ろしどころを失い、暴走を始め、いよいよ大事になってしたのですがまいました。プーチン政権の許で散々富を貪った新興財閥(オリガルヒ)が助けてくれると油断していたのですが、プーチンではなくマネーを信仰している彼らは味方にはなってくれないでしょう。国際社会から経済制裁を受けてしまっては、マネーを守るため当然プーチン離れに走ります。
言論操作で国民からウクライナ戦争を隠蔽しておけば、現在の高い支持率を維持でき、大統領を続けられると言う油断も、崩れつつあります。戦争の事実が次第に国民の間に漏れ初め、ロシア国内でも反戦デモが各地で行われています。政府要人の辞任も相継ぎ、ロシアを見限った知識人・富裕層などが出国しています。
進退窮まった可愛そうなプーチン、遮二無二突っ込んで自爆するしかないのではないでしょうか。まさか自暴自棄になっての核兵器使用はないだろうとの憶測も今となっては油断です。大事になる前に、良識ある側近が彼を拘束するか暗殺してくれれば良いのですが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます